『十角館の殺人』(綾辻行人)を読了。その筋のファンの方には今更と言われそうな、現代推理小説の有名作家の、デビュー作。
なかなか面白かったです。個人的に、推理小説にはそれが推理小説であるが故にある種の非合理性があり、それを飲み込める美しさ(或いは小説的巧みさ)が必要であると思うのですが、そういう点で、合格点。エピローグが良かったです。
この前読んだ島田荘司よりは、面白かった。少なくとも、私好み。
ちなみに私の推理小説歴は中学生の頃にクリスティを中心に海外のいわゆる古典を読みあさっていたぐらいで、基本的に80年代以降の日本の作品はほとんど読んだ事がありません。本格だの新本格だのに関しても無知。
ここ数年、宮部みゆきを読んで以来、(ミステリ云々と関係なく)日本の作家にも久々に興味を持つようになって森博嗣とか西澤保彦とかに手を出すようになりましたが。今回も、その流れ。
とりあえず、この作家の作品は他のも読みたいですな。あと、有栖川有栖あたりは手を出したいなぁと常から思ってはいるのですが。