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探偵考

最近、「密室殺人を書きたい」と事あるごとに騒いでいますが、そのトリックと同時進行で考えているのが、探偵役のキャラ付け。
個人的に、推理小説を読む時に探偵役のキャラの魅力を評価に入れる傾向があるので、自分で書くとなるとやはり、少し考えたくなります。……まあ、トリック考える方が先だとは思うのですけど。
話の進めやすさ、という意味でやっぱりコンビが良いかなぁとは思っているのですが、そんなわけでちょっと、幾つかのパターンについて考察。

1:男&男
ホームズの古来より伝統ともいえる、探偵&助手パターン。助手役が小説の語り手をつとめる場合も多く見られます。あと、特に助手という位置づけでは無いものの、探偵の友人が助手のような役割を果たす場合。
メリットは、やっぱり“会話のしやすさ”なのかなぁ……。だいたい、友人というパターンが多いですから。同性・同年代であり、そこから出る意見の差異が探偵のキャラの特異性を際立たせるというのもありますね。
同年代でなくても、非常識/常識的、のようなタイプ分けをする場合もありますね。なんにしろ、探偵を印象づけるのに有効な手法という事でしょうか。 私が書くとなると問題は、二人の会話を(私が)楽しく書けるか、だよなぁ……(^^;
2:男&女
探偵役が男で、助手的役割が女。
このパターンで有名なのは……神宮寺三郎?(笑) いや、神宮寺は好きですが。
有りそうであまり無さそうなような。多分、このパターンにするとどうしても、探偵と助手の間にロマンスを作らないといけないような気がしてくるからでしょう。そしてそれをやると割と話が微妙になるというか。初期の神宮寺はここをあくまでも“微妙な関係”に徹していたのは巧い所だったよなぁと。
逆に、コミックとかヤングアダルト系の話を探ると多分、このパターンが多く有るのではないかと思うのですが。その辺のキャラ話を前提に組むならむしろ、この方がやりやすいですし。
そんな中、本格寄り(と私は認識している)ミステリ小説の中で、ロマンスを交えつつ、どっちが探偵役ともいえない微妙なバランスでこのパターンでうまく話を展開しているのが、森博嗣のS&Mシリーズですかね。
3:女&男
探偵役が女で、助手的役割が男。
……あれですね、片平なぎさ(或いはかたせ梨乃)船越英一郎(或いは川野太郎ってやつですか(笑)
本格推理小説というやつではあまり見ない気もするのですが、私が知らないだけですかね……。
多分、私が書く分には一番書きやすいんだろうなぁ(笑) しかし、それはそれで、いつものパターンになってしまいそうな気がして仕方がない。
4:女&女
寡聞にして小説で読んだ事は無いのですが、なんか、ありますかね? 個人的にはちょっと、やってみたかったりするパターンなのですが。男同士の掛け合いを書くより、女同士の掛け合いを書くほうが好きだったりしますし。
5:人間&人外
三毛猫ホームズとか。……て、あのシリーズも中学の時にかなり読んだ後、全然読んでないので、どんな感じだったか記憶には全く無いのですが(^^; まあ、猫でなくても良いのですが、これは割とありそうですね。そして、色々とネタを展開できそう。
とりあえず、男でも女でも無い人、に関しては考察より省かせていただきました(笑) 性格としての位置づけが問題なので。
まあ、最終的には自分が書きやすそう(書いていて楽しそう)なのはどれかなぁ、という事になるのですけど、色々と検討中であります。
トリックはなぁ、もう一ひねりぐらいで出てきそうなんですけど。