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『プラネテス』4巻を読んだ

うーん…………とりあえず第一部完という事だそうですが、結局、1巻を読んだ時に感じた面白さだったり期待度だったりには辿り着かなかったなぁ。
4巻のメインは7割方、デブリ回収船のフィーさんなわけですが(この人とユーリは好き)、ここまで、子供(ハチ)が階段昇る話を延々やってきて、何でここでオトナが自分を取り戻す話になるのか、と。……まあ恐らく、出尽くした感想ではありますでしょうが。
掲載誌とか考えればむしろこの方が普通であるのでしょうけれど、デブリ問題が第2部の伏線とやらにでも無い限りは、このくだりほぼ全くいらないストーリーなような。アニメ化の時点では出てなかった巻であったと思いますし、その辺りとの兼ね合いなるそれこそオトナの事情があったのかもしれなませんが。
結局、物語全体の焦点がぼやけてしまって、最後にああまとめるなら、この辺りのエピソードの中でもう少し伏線の張りようもあったと思いますし。ちょっと残念。
なお、SF読みとしてSF的観点から語るなら、SFとしては微妙。……非常に説明しにくいのですが、何かが根本的に足りない気がするんですよねー。多分きっとそれは、“センス・オブ・ワンダー”としか説明できない、得体の知れないSF臭なのだと思うのですけど。それが無いから広く受け入れられたという一面が多分あって、同時に私みたいな人間には食い足りない……そう、これですね、なんか、食い足りないのですよ。
総合的に、後数歩、て感じ。
ところで今どうも、BSでやっていたアニメがNHK教育で再放送しているようで。最初から気付いていたら、これをどう料理したのか見たかったなぁ……