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サンライトスラッシシャー

武装錬金和月伸宏)4巻を読みました。おまけの作者コメントによると、相変わらず、戦闘に入ると人気が落ちるらしいです(笑)
まあ仕方ないかなーと思う所はあるのですが、正直、作者自身が“武装錬金”というギミックを活かせているようには思えないのですよね。このマンガを最初に読んだ時から感じている一つの違和感というかズレなのですが、何故「武装」で「錬金」なのかという説得力が薄い。
まあ、そんなものは特殊能力の「設定」であり「理由付け」であるといえばそれまでなのですが、設定した以上は活かすに越した事が無いわけで、その辺りをうまく使えてないというか。現時点では、“武装錬金”でも“何だかよくわからないけど槍に変化するもの”でもあまり差は無くて、その辺りのなんというか、所有者のキャラクター・武装・戦闘スタイル、の噛み合わせ方が、下手(主人公の突撃槍はまあ、合っているとは思いますが)。
例えば今回の秋水にしても、剣術使いで日本刀はまあ良いとして、“エネルギー攻撃を吸収する日本刀”てのはもう少しどうにかならなかったのか、と。どこから出てきたのかエネルギー吸収。しかも、カズキの攻撃を防ぐ、という以上には特に意味もなく。
割といい加減に何にでもなる物だからこそ、“何故、そうなのか。そうである特性をどう使うのか”というのを使用キャラクターの性質と噛み合わせて描くのが重要だと思うわけですが、その辺どうにも場当たり気味。まあもともと、和月自身が即興でキャラを作るのがあまり巧くないというのもありますが。
要するにこういうマンガを描く以上、ある意味ではキャラクター以上に“武装錬金”を魅力的に描かないといけないわけなのですが、編集者ともども、その辺りが見えているのかなぁ……一生懸命色々と書いている作者コメント読む限り、その辺、抜け落ちていそうで、それは心配。究極的には良くも悪くも小学生が「ぼくのかんがえた“ぶそうれんきん”です。使ってください」というぐらいの遊びの余地と設定そのものの魅力が無いといけないと思うわけなのですが。
武装錬金』というマンガの戦闘を面白くしようと思ったら、「武装vs武装」という所をちゃんと描くのは必要不可欠だと思うのですけどね。その辺りが足りてない気はします。
マンガ自体は、好きなんですけどね。頑張ってほしいし。
……しかし、これまた作者のコメントの「作品とはいえやはり商品で、売り物にならなくてはいけないわけで」(うろ覚え抜粋)というのは、若くして色々と紆余曲折を経てしまった人だけなのに、説得力あるなぁ……和月伸宏のこういう事を書けてしまう所は好きです。あまり、書かない方が良いとは思いますが(笑)