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『MAJOR』(満田拓也)は、野球マンガの新しいスタンダードになれるのか?

……て、既刊51巻出てて連載も好調に続いているマンガに出すお題では無いような気もしますが。
そもそも私、雑誌読んでいた最初の頃しか知りませんし(おぃ)
まあ言い方を変えるなら、アニメ化を機にメジャー野球マンガとなれるのか? という方が正確なのですけど。
実際、マンガ自体は売れているのですけどね。
サンデーとしてはツートップ(『犬夜叉』『名探偵コナン』)の下に続く作品の一つといっていいでしょうし、新刊の売れ行き・既刊の回り具合的にも、(少なくともうちの店では)かなりの優良商品(ここでは敢えて、「商品」という言葉を使いますが)。しかし逆に言うと、それでもツートップとの間には明確にして巨大な“隔たり”が存在する。ではこの隔たりとは何なのか? 
という疑問に対してなるほどと思わせてくれた某友人の一言が、
「あれは、マンガ好きが、好きなマンガ」
……なんか、納得。
そしてその納得を更に深めてくれたのが、今回のアニメ化に合わせて来たセットの帯のあおり。
ちばてつや氏、絶賛
ちばてつやですよ。いや勿論、ちばてつやが偉大な漫画家である事に対しては、毛ほどの異存もありませんが、アニメ化による売り出しに際して、帯に持ってくるあおりが、ちばてつや。というのはなるほど、売る方も、売る対象をだいたい絞っているというわけで。
ある程度は既刊のマーケティングによる裏付けもあるとは思いますし、その上で、ちばてつやに反応して手に取ってみようかという層を狙っているというのは、要するにまあ“マンガ好き”がターゲット、というのはこのマンガの特性を現しているのだろうなぁと。
まあもともと、マンガ的にレベル高いけど地味なマンガ、を懐に抱えておけるのはサンデーの長所ではありますが。
で、何が言いたかったかというと、アニメ化を機にその辺りは変化していくのかなー、でもアニメもNHK教育だしなー、ひたすら玄人好み路線を突き進む事になるのかなー、とかそんな事をちょこちょこと考えたというわけで。そして、1話ぐらい見ようかと思っていたアニメは、ものの見事に見逃し(^^;
後はやっぱり、水島野球マンガとの対比論とかしないと駄目だよね、とか思ったのですが、やると非常に面倒な話になるよなぁとか思ってみたりもするわけで(おぃ)
一つ思うのは、魔球マンガでも水島マンガでもない、また新しい野球マンガのスタンダード、というのがそろそろ欲しいよなぁ、という事。これは要するに個人的な希望であって、それがタイトルに繋がるわけなのですが。これはマンガそのものがスタンダードとして価値を成すかどうかというより、メジャーシーンの中で、こういう野球マンガも面白い、というのが世間的に認識されるか否か、という事なのですが。
『タッチ』があるじゃないか、と言われそうですが、あだち充はやはり「あだち充」という一つのジャンルかな、と(^^;
まあそんなわけで、なんとなく、『MAJOR』の行く先に関しては最近ちょっと気になっているのでありました。