はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

史上最強のロボット

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

今更ながら、『PLUTO』(浦沢直樹)1巻を読みました。
実は『MONSTER』があまり好きではなくて、浦沢直樹からしばらく離れていたんですが、うむむむむ、これは面白いなぁ……。
スイスで起きたロボット破壊事件。同時期に起きたロボット協会幹部の殺害事件。二つの事件を繋ぐ、奇妙なモニュメント。事件は、同一犯の仕業なのか? しかし、ロボット法により、“ロボットに人間は殺せない”。ならば誰が、一体、何のために――。
スリルとサスペンスに『鋼鉄都市』に『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で、色々な下地があるとはいえ、かなりSFしているので、コミック媒体での良作として、SF好きには一読の価値ありかと。
SF者としては、作曲家のお爺さんの代表曲が映画『月は無慈悲な夜の女王』の音楽、というのがちょっと謎でしたが。何故、アシモフでなくてハインラインなんだろう、と(笑) 
出来ればこのまま、テンポ速く進んでくれると素敵だなぁ。近年の浦沢さんは、途中で話のテンポを遅くしてしまいがちな所が、個人的に気になっているので。そして最終的にきちっとSFしてくれれば、もっと素敵なのですが。