- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: ペーパーバック
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実は『MONSTER』があまり好きではなくて、浦沢直樹からしばらく離れていたんですが、うむむむむ、これは面白いなぁ……。
スイスで起きたロボット破壊事件。同時期に起きたロボット協会幹部の殺害事件。二つの事件を繋ぐ、奇妙なモニュメント。事件は、同一犯の仕業なのか? しかし、ロボット法により、“ロボットに人間は殺せない”。ならば誰が、一体、何のために――。
スリルとサスペンスに『鋼鉄都市』に『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で、色々な下地があるとはいえ、かなりSFしているので、コミック媒体での良作として、SF好きには一読の価値ありかと。
SF者としては、作曲家のお爺さんの代表曲が映画『月は無慈悲な夜の女王』の音楽、というのがちょっと謎でしたが。何故、アシモフでなくてハインラインなんだろう、と(笑)
出来ればこのまま、テンポ速く進んでくれると素敵だなぁ。近年の浦沢さんは、途中で話のテンポを遅くしてしまいがちな所が、個人的に気になっているので。そして最終的にきちっとSFしてくれれば、もっと素敵なのですが。