年度代表馬ゼンノロブロイはまあ納得できますし、今年は他もだいたい順当かとは思うんですが(最優秀4歳上牡馬はタップで良かったと思いますが)、コスモバルクの特別賞ってのはどうなのかなぁ……ファンの方々には申し訳ないですが、ちょっと納得いかない。
ちなみに、以下がこれまでのJRA特別賞の受賞馬。()内は、同年の年度代表馬。
錚々たるメンバー並んでおりますが、とりあえず共通しているのは、どの馬もその年に最低一つはG1を勝っているという事(ステイゴールドのみ国際G1)。G1勝ってない馬の特別賞受賞は初。
1983年 アンバーシャダイ(ミスターシービー)
1989年 オグリキャップ(イナリワン)
1993年 トウカイテイオー(ビワハヤヒデ)
1995年 ライスシャワー(マヤノトップガン)
1998年 サイレンススズカ(タイキシャトル)
1999年 グラスワンダー・スペシャルウィーク(エルコンドルパサー)
2001年 ステイゴールド(ジャングルポケット)
バルクの戦績をくさす気は無いですが、その点だけ取っても過去の受賞馬には見劣りすると思いますし(G1を一度勝つか勝たないかで天と地ほどの差があるからこそ競馬なわけで)、そもそもこーいう、これからどんどん飛翔していくべき馬にあげる賞じゃないと思うのですけどね。
まあ、99年に関しては三つ巴により困ったの末の決着という色彩強いですが……個人的に特別賞というと、例えば93年トウカイテイオー(有馬記念1勝のみ)みたいに、他の馬と比べた時に年度代表馬とか最優秀には選べないけれど、なんとか表彰してあげたい馬、に最後の手段としてあげる賞、てイメージなんですが。
例えば、タップダンスシチーが去年までで引退するとしてそれであげる、というなら話はわかるんですが。
コスモバルクに特別賞、というのは何か違う気がするわけで……。まだ今年も来年も走って、年度代表馬をもぎ取るべき馬でしょう、バルクは。