- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
- メディア: 文庫
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帯のあおりが、
「誰もが映像化は不可能だと思っていた」
というものなんですが、付け加えるなら
別に誰も映像にしてくれとは思っていなかった
ではないのか(笑)
こーいう、いかにも小説的な小説を、映画にして何とするかなぁ。
……まあ、商売として、と言われたらぐぅの音も出ない本屋店員です。ごめんなさいごめんなさいどんどん色々映画化して下さい。
…………いやもうね、ドラマの出来が破壊的に駄目な『H2』(ちらっと見た)も、現在コミックスが凄まじく売れているという現実を目の当たりにしていたりすると、なんか精神的にダメージ喰いますよダメージ。……いやまあ、マンガは非常に面白いので、この機会に売れるのはそれはそれで全然構わないと思うわけで、ドラマ化なんてものは面白いマンガを再び売る為のきっかけですよと割り切れば、それはそれでOKだとも思うのですが、とにかくなんか精神的に少々辛かったり辛くなかったり。
なまじ自分が趣味で小説書いていたりするもので、なんか考えてはいけない事まで考えてしまったりするわけですよ。……とまあ、この話はディープになりすぎるのでとりあえず置いておきますが。
……まあ何でしょう、作品論と商業論というのは、出来れば分けて考えた方が(私の)精神衛生には良いよね、という話であります。
変に自分がその商業機構の端っこに居るんで、物凄くコメントしにくい事が多い。て、厳密には誰に遠慮する立場でも無いんですけど、なんでしょう、やっぱり私の給料の一部には反映されているわけで。商売人としての倫理というやつも出来れば守りたいよなぁとは思うわけです希望としては。
……まあ要するに、自分の中でまだ、
ここまでは仕事/ここから先は好きな事を書く
の線引きと割り切りが明解に出来ていないという事なのでしょう。
もう少しこの立場に慣れてくると、また変わってくるかなとは思うのですが。
ところで、『ハサミ男』の主演はトヨエツらしいんですが、誰の役をやるんですかね。個人的には、プロファイリングする刑事役と予想。