はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

日本かんたん特撮史

というわけで先日の年表を使って、もの凄く簡単に。


(1942年 『ハワイ・マレー沖海戦』)
1954年 『ゴジラ』(映画)
1964年 『モスラ対ゴジラ』(映画) ※ゴジラシリーズ定番化
1966年 『ウルトラQ』『ウルトラマン』(TV)
1967年 『ウルトラセブン』(TV)
1971年 『仮面ライダー』(TV)
1974年 『ウルトラマンレオ』(TV) ※第2期ウルトラシリーズ終焉
1975年 『メカゴジラの逆襲』(映画) ※第1期ゴジラシリーズ終焉
    『秘密戦隊ゴレンジャー』『仮面ライダーストロンガー』(TV) ※第1期仮面ライダーシリーズ終焉
1980年 『ウルトラマン80』(TV)
1982年 『宇宙刑事ギャバン』(TV)
1984年 『ゴジラ』(映画)
1987年 『仮面ライダーBLACK』(TV)
1989年 『ゴジラVSビオランテ』(映画)
1995年 『ガメラ〜大怪獣空中決戦〜』『ゴジラVSデストロイア』(映画)
    『超力戦隊オーレンジャー』(TV) ※スーパー戦隊シリーズ20周年記念作品
1996年 『超光戦士シャンゼリオン』『ウルトラマンティガ』(TV) ※ウルトラシリーズ30周年記念作品
2000年 『仮面ライダークウガ』(TV) ※仮面ライダーシリーズ30周年記念作品
『ハワイ・マレー沖海戦は戦時中のプロパガンダ的映画で、この作品以外でも幾つかの戦争映画において、当時の東宝で特撮を担当していたのが、円谷英二。後の“特撮の神様”。この人が居なければ、そもそもこの年表が成立しえない、偉大な存在。
で、その円谷英二本田猪四郎監督によって送り出された大いなる金字塔が映画ゴジラ(1954)。
この作品がどれぐらい凄いかというと、日本漫画史における「手塚治虫、その他大勢」みたいな感じ。
つまるところ、極論すれば日本の特撮は
「『ゴジラ』、その他色々」
と表現してしまっても、たぶん過言ではない。
遡れば行き着く所、それが『ゴジラ』。
ゴジラ』公開から約10年が、日本特撮映画最盛期。『地球防衛軍』『美女と液体人間』『妖星ゴラス』など、名作が目白押し。特筆すべきは『電送人間』『ガス人間第1号』などなど怪獣の出ない特撮映画(今ならさしずめ、“驚異のSFXホラー”とかあおりがつきそう)が“特撮映画”として何のてらいもなく発表されている所。またこの辺りの作品群は今見ても(勿論、多少古臭いけど)普通に面白く、“特撮”というラベルをつけた上でないと紹介できないというのが却って勿体ないぐらいだったりする。
『美女と液体人間』なんか、絶対に面白くなさそうなタイトル(笑)なのに、見ると凄い面白くてビックリですよ。
一方で徐々に、“怪獣映画”と“特撮を使った映画”の分化が進み、『キングコング対ゴジラ』(1962)というお祭り映画を経て、モスラ対ゴジラ(1964)以降、ゴジラ映画がシリーズとして定番化。この後のTVへのシフトも含めて、特撮=子供向け、という現代へ繋がる定義付けの土台が生まれ始める。加えて、(私含めて)後代のファンが自発的にその辺りを分けて考えるようになってくるのも多分、この辺り。
「63年までが“特撮映画の時代”で、64年以降は“怪獣映画の時代”」という、ma-asaさんの意見は絶妙だと思うわけですが、ファンによる視点の分化が明確になるのも、恐らくこの辺り。
例えば、まあ個人的な感覚ではありますが、同じ東宝でかなり特撮を駆使している(特技監督中野昭慶)『日本沈没』(1973)なんて、非常に面白いのですけど、特撮映画か? と問われると、とても困る。ドラマ重視といえば、『美女と液体人間』だって結構ドラマ重視なのですけど、やはりちょっと違う気がしてくるわけで。
ではその“違う気”というのが何に起因しているのかというと、以前に少し書いた「魂(と言い出すジャンルはカルト)」という話になってしまうわけで、しかし60年代半ば〜70年代前半にかけて制作側がコア層を見ていたかというとそうでも無いだろうという事で(勿論、そういう作品もあったわけですが)、この辺りは多分、現代のファンが語り直して精算しなくてはいけないのではないだろうか、と少々自戒を込めて考える所であります。
要するに、(これは他のジャンルでも言える事とは思いますが)、現代の視点から見た時に、コアでカルトに押し込めた方が、“語りやすい”んですよね。だからつい、今の視点と立場からカテゴリを区分してしまう。このやり方は、危険な場合もあるなぁと思う今日この頃。
まあ勿論、一方で「魂」というのは間違いなく存在していて、それ自体は凄い好きなのですけど。
……と話が本筋からだいぶ逸れてしまった所で、今日はここまで。この話は続きます(おぃ)
…………『ウルトラマン』前夜で終わってしまった(^^;
詳しい方の御意見ツッコミなどは、随時お待ちしております。