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人の命を弄んだ貴様達に、もはや見る夢は無いのだ!

おおっー、ホントに始まったよ、八百八町夢日記
これと『長七郎江戸日記』は、私の中で里見浩太朗の二大主演作品です。
びば・TV東京お昼の時代劇アワー。
そして改めて見たら意外に面白くなかった(笑)
基本的なお話は、北町奉行・榊原上総守忠頼*1里見浩太朗)が、偽装処刑をして自分の密偵としたねずみ小僧(風間杜夫)と協力して、悪を退治するというもの。ねずみ小僧や配下の同心ばかりでなく、榊原自身も、榊夢之介(笑)を名乗り、様々なコスプレ変装で市井に紛れて捜査をします。で、その時に悪の親玉に「夢」と大書した鉄扇を見せつけるのがポイント。最後に悪の本拠に突撃した時に「町方ふぜいが何の権利で」とか「証拠はあるのか?」と言われた時に、「これが証拠だ!」みたいな感じで鉄扇を投げつけます。まあフォーマットは『遠山の金さん』なんですが、とにかく、
「夢」と書かれた扇子が飛ぶ→悪の親玉の髷が切れて総髪状態に
というクライマックスの演出が最高(笑)
で、その後、見出しタイトルの決め台詞の後に敵が雑兵を繰り出してくると、
「関わりなき者は去れ! さもなくば、斬る」
と、殺戮宣言。北町奉行フォームで来ているにも関わらず、斬ります斬りまくりです。最後は部下が「御用だ御用だ」とやってきて、親玉ズを捕まえて終了。
飛んできた扇子で髷を落とされる、という未曾有の事態にパニックに陥っている所に目の前でジェノサイドを見せつけられた悪の親玉は、もう、何でもかんでも喋ってしまうに違いありません(笑)
話としては最終的に榊原さんが敵の本拠に出現して(この辺りの成り行きも実は割と適当)扇子を放り投げればいいので、それ以外の部分がかなり適当というか、あんまり辻褄合わせにやる気が感じられないというか。あと何故か、演技の辛いゲストキャラが多い。……低予算だったのか? ゴールデンタイムにやっていた筈なんですが。
でもやっぱり、クライマックスの演出と、里見浩太朗は好き。
多分、時代劇史上トップクラスに偉そうな北町奉行です(笑) 『長七郎』ぐらいの時はまだ浪人とかやっていても何とかなりましたが、貫禄出過ぎて、どこをどう見ても浪人には見えません。『銭形平次』の村上弘明が町人に見えないのと同じぐらい、見えない(^^;
まあでも、里見浩太朗だから、許す。
というか、多分そういう時代劇。
しかし実はこの当時、風間杜夫は割と好きだった私。
あと、若手同心役の船越英一郎がビックリするほど演技が下手で、隔世の感があります。
そしてこの番組の最後にして強烈なオチは、「悪を〜〜」とか「庶民の暮らしを守って〜〜」とか「仲間達が居れば〜〜」とか、立派なナレーションを背景に、ひたすら酒をかっくらう榊夢之介で終わる所。お奉行、仕事をさぼりすぎです。

*1:ちょっとうろ覚え