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葛葉流射撃術は常に3点バースト

そんなわけで殺る気まんまんのライドウくんですが、いかんせん銃が古いのか弾丸が粗悪品なのか、拳銃ではダメージがのりません。というわけで近付いていって、返り血を浴びながら日本刀で斬りまくる、『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』はそんなゲーム(おぃ)
本当は、こんなゲーム↓


舞台は大正二十年、帝都――。
十四代目葛葉ライドウ”の名を継ぐデビルサマナーである主人公は、帝都の闇に潜む悪魔と戦う傍ら、鳴海探偵事務所で探偵見習いとして働いていた。そんなある日の事、鳴海とライドウの元に一人の少女から奇妙な依頼が持ち込まれる。
「私を殺して下さい……」
そう告げた少女はしかし、突然現れた憲兵達によってさらわれてしまう。果たして少女の真意とは何なのか、憲兵達の目的は……。少女の行方を追うライドウ達は、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
デビルサマナーにして探偵である主人公が、時に悪魔と戦い、時に仲魔の力を借りながら、帝都に起こる怪事件を追いかけるRPG。
RPGとしての特色を一言に集約するなら、戦い続ける事、それが俺の宿命みたいな感じ(笑) 後述しますが、システム的に、戦闘を繰り返す事を要求されるので、戦闘嫌いな方にはちょっと厳しいゲームかも。
今作のシステムとして最大の特徴は、仲魔がそれぞれ種属に応じた捜査能力を持っており、それを使う事で情報収集などを行って捜査(物語)を進めていくという点。
例えば紅蓮属の悪魔は「発火」能力を持っており、火をつけたり、対象の精神を昂揚させたりする事が可能。外法属なら「読心術」により心が読める、など。種属は7種類に分かれており、それぞれの仲魔の能力を使い分けながら捜査を進めていく事になります。
また、戦闘中には1体の仲魔を召喚して、共に戦う事が可能。
戦闘は前回ちょっと書きましたが、アクションです。斜め俯瞰のフィールドで、日本刀と拳銃を振り回して戦います。主力武器は日本刀で、拳銃は敵の動きを一事停止させる効果がある他、属性攻撃に使用するのが主な用途。戦闘では属性が重要な意味を持っており、相手の弱点属性で攻撃すると、大きなダメージを与えられる上に、動きをしばらく止める事ができます。更にその隙に攻撃すると、会心の攻撃となり、通常より多くのダメージを与える事が可能。
戦闘の操作は複雑なものではなく、ライドウの出来る行動も、通常攻撃(3回まで連続入力可能)・突き(攻撃力大)・回転切り(周囲の敵をまとめて攻撃)・射撃、に加え、悪魔との合体攻撃、ガード、悪魔を近くに呼ぶ、各種アイテム使用、といった程度。攻撃に関してはもう少しバリエーションあっても良かったかなとは思いますが(実質3種類)、まあ、戦闘のアクション部分に力を入れたというよりは、少し新しい事(変わった事)をしてみたかったという感じ。アクション戦闘の割にはかなりスピーディに片付くので、変に時間かからなくて良かったかな、とそちらを評価したいです。面白くない、というわけでは無いですし。
不満点としては、戦闘フィールドの奥の方へ行くと敵との位置関係が掴みにくいとか、敵悪魔のいわゆる“くらい状態”の判定が適当というか乱戦になると大体打ち負けるとか、放っておくと仲魔がひたすら無駄に魔法を撃ちまくるとか細かい所で色々とあるのですが、もう一つ二つ捻ると更に面白くなりそうだけど、このぐらいの方が単純でいいかなーというような、ある意味で絶妙のバランス(笑)
前回もう一つ、「悪魔との交渉が無い」と書きましたが、今作で敵悪魔を仲魔にするプロセスは以下の通り。
〔弱点属性で攻撃→動きを止めている間に近付く→封魔術(○ボタン連打)〕
この時、残りHPが少ないほど、封魔しやすくなります。
まあ要するに、力尽くで屈服させるとゆー。
弱点属性による攻撃は、仲魔の特殊攻撃の他、主人公の追加効果を持った銃弾(弾数制限あり)によって可能。
また、仲魔にした悪魔は、経験値でレベルアップする他、忠誠度という数値があり、これがMAXにならないと合体させる事ができません。忠誠度は戦闘に参加させると経験値とともに獲得。
さてここで、システムのおさらい。

  • 物語を進める為には仲魔の捜査能力が必要
  • 仲魔を増やす為には、弱点攻撃をしなくてはいけない
  • 弱点攻撃をする為には任意の特殊能力を持った仲魔が必要
  • 仲魔を増やす為には(以下略)
  • そうそう、合体で作るという手段もあるよ
  • しかし合体する為には忠誠度がMAXでなくてはいけない
  • 忠誠度をMAXにする為には戦闘しなくてはいけない

というわけで、話を進める為には必然的に様々な捜査能力を持った仲魔が必要で、その仲魔を増やす為には様々な特殊攻撃を持った仲魔が必要で(ある程度は銃弾でも代用は可能)、合体で作るにしろ仲魔を増やすにしろ、とにかく戦闘しなくては話にならない。
そんなゲーム。
デビルサマナー、それは力こそ全ての世界。
現在4話まで進めましたが、ゲームそのものは面白いです。私は好き。あと、戦闘がアクションになっているせいで敵との絶対的な能力差というのが今ひとつ見えにくい所はあるのですが、なんだかんだでバランスはそこそこシビアめな気はします。まあ、システム的に戦闘を重ねないといけないゲームではあるのですが、ちゃんとレベル上げしないと駄目なゲーム。私は戦闘もレベル上げも好きなんで、全く問題無しですが。