ナムコ クロス カプコン PlayStation 2 the Best
- 出版社/メーカー: ナムコ
- 発売日: 2006/06/08
- メディア: Video Game
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キャラゲー・バラエティゲー・色物、と食わず嫌いしていると足下をすくわれる、なかなかの良作。久々に、ゲームにドはまりさせて貰いました。大満足。
コンセプトに『スーパーロボット大戦』シリーズの影響はあるだろうし参考にしたとも思うのですが、途中から全くそれを感じさせなくなる点も非常に良し。戦闘に関して、単にアクション要素がある(といっても、十字キーとボタン押すだけですが)というだけかと思いきや、オートスキル(自動発動のキャラ固有能力)やカウンター技などを絡めて、かなり独自の戦術性が確立されている辺りも立派。
細かく願望を言えば割と出てくるのですが、キャラクターへの愛情という点も含めて、バランス的にも巧い所でまとめたと思います。“これがああで、あれがこうだったらなぁ……”とか出てくるのは、私がシミュレーション系のプレイヤーだからでしょう(笑)
そんなわけで、ノリが好きそうな人にはお薦めです。
難易度としては、シミュレーション慣れしていると食い足りない、というぐらいですかねぇ……その食い足りなさが不満になるタイプのゲームでは無いですが。あまり慣れてない人には手頃なのか、な。もう少し、序盤から爽快感があると良かったとは思うのですが、気持ち良く敵を倒せるようになるのは、中盤以降です。終盤は、一部キャラが鬼畜と化します。殺意の波動が滲みまくり。
以下、最終話まで含めた、エンディングのネタばれありの感想。
ゲームに興味の出ている方は、回避願います。
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以下、ネタばれあり、
- 引っ張った割には格好悪かった、そして弱かった、“冥王”グランドマスター。
- 原典で決着ついてないキャラは基本的に生き残るわけですが、やられちゃったボスの中では、通りすがりの狛犬さんにかっさらわれたベガが、なんか一番可哀想だった。
- ザベルとか、捨てぜりふもなく、成り行きで決着つかないままだったような……
- メインに絡みそうで絡みきれず、ある意味で、ケンに負けた女、さくら(笑) 結局、あまり強くないままだったし。
- 一方ケンは妙にスタッフに愛されているというか、予想外に見せ場多くてビックリ。そして「疾風迅雷脚」強すぎ。
- 出番が遅かった事もあってか、最終話一歩手前に見せ場を貰ったストライダーはちょっとおいしかった。
- ダストドラゴンは倒したけど、天帝とはまだ決着のついていなかったらしい名無しの超戦士ふたり。いま、ステージ4ぐらいか??
- この辺り、ジェダ様ネタも含めて、セールス好調だった場合に備えて、一応置いておける次作ネタは置いておこうという考えだったのかなぁ……ちょっと、余分だったとは思うんですけどね。
- プレイする気は全く無いですが、このゲームをやると、微妙に『ロックマンDASH』が気になる。
- ラスボスが格好悪いよ!!
- せめてもう少し、大きければなぁ。戦闘画面で普通に人間サイズに近いというのは、どうなのか。
- 最終話、ラスボスの眼前でいきなり痴話喧嘩を始める主役二人。それは、ラスボスも黙る。
- その後の展開は、実にこのゲームらしくて好きです。個人的にはそのまま、全員出撃・敵も超大軍、という鬼のような総力戦を見たかったのですが、さすがに無理だったか(笑)
- ところで、ジェネティーしゃんでさえ「…………」というのが入っているのに、最後の最後で何も言わせてもらえなかったキング師弟、哀れ。
- 私のラストメンバーは、こんな感じでした。
主役、リュウ、ケン、ワルキューレ、風間仁、レイレイ&鳳鈴、ブルース&レジーナ、ベラボーマン&ワンダーモモ、クロノア&ガンツ、サンドラ&サビーヌ、ローズ、景清&たろすけ、キャプテンコマンドー、凱&翔、KOS−MOS、シルフィー
- クロノア&ガンツは「ムードメーカー」要員。
- ローズは回復&補助スキル要員。
- シルフィーはちょっと、使えすぎだと思う。
- 「ムードメーカー」&「POW」で補正をかけた上ですが、リュウとケンの攻撃ダメージが遂に10000を突破。
- ラスボスはしぶとくて面倒でしたが、もう少し周囲の敵が強くても良かった気がする。
- イシター様も、たいがい、何でもあり。
- 後日談ネタは好きだけど、エピローグはちょっと冗長だったかなぁ……というか、協力して戦った仲間達がそれぞれの世界に戻って二度と一堂に会せない、というのが良い所であって、デミデミの差し金であれはどうなの、とちょっと。バトルロワイヤルネタとか、嫌いではないですけどね。個人的には、それぞれの世界での後日談的なオチで良かったなぁ。出来れば、戦績つきで。
- シミュレーションRPGのエンディングには、どうしても戦績表示を求めてしまうFE教団信者(笑)
- ところでラストのパーティーシーン、背広ハガーとか、フーバーの個別ユニットまで描いているのに、どうして工作員ズとかはくっつきぱなしですか。
- そしていきなり盛り上がっている主人公二人ですが、主役はなんか、のせられるままに押してはいけない契約書に判子を押してしまった感があるのですが(笑) そういえば、『エリア88』もカプコンがゲーム化していたなぁ……。
- さすが、むっつり系しぶきめ。
- 色々書いてますが、非常に楽しみました。なんというか、“してやられた”。