フランスも強かったですが、今大会はイタリアチームの機能性が全てを上回ったのかなぁと。
結局今回、贔屓のイタリアでさえ決勝含めて3試合ぐらいか見られなかった上に、正直、始まる前は選手もトッティとブッフォンぐらいしかわからなかったのですけど、その3試合で主要な選手をほとんど覚える事が出来たという、イタリアのキャラ立ちに乾杯。個人の能力あるのは勿論なんですけど、組織の中での立ち位置がはっきりしていて、見ていてわかりやすいし、非常に機能している。顔が濃くて覚えやすい、というのもありますが(笑)
まあでも真面目な話として、顔とかわからなくても、ああ、そこでカバーに入ったのはカンナバーロだろうなぁとかあそこで走ってきたのはザンブロッタだろうなぁとかいきなり襲ってきたのはガットゥーゾだろうなぁとかいうのが見えるし、実際にその通りに機能した上で、個人が仕事をきっちりしている。
決して、最強にファンタジーでも美しいチームでもないけれど、地味かつ堅実で最後までえげつなく戦い抜いたチームであろうな、と。もう延長戦途中からPK戦で決めるつもりで戦って、そのPKで落ち着いて全員が決めてしまうんですもの。強かった。
- でも今回、監督は90分で決めたくてちょっと失敗していた気はする(笑)
- 私が見ていると、トニが活躍しない。
- アンリはやっぱり良いなぁ。いい選手はホント、ギアチェンジが素晴らしい。
- トッティ好きとしては途中退場は残念だったのですが、あれだけ調子悪そうな上に役に立ってなくては仕方がないか(^^; トッティさんは調子悪い時はホント、省エネワンツーしかやらない(笑)
- 今更ながら、カンナバーロにベタ惚れ。一家に一人、欲しい(おぃ)
- 大会通じてはリカルド(ポルトガル)一押しだったのですが、ブッフォンは納得のヤシン賞受賞で、おめでとうございます。ブッフォン、普通に良すぎて誉めにくいのですが、延長戦でジダンのヘディング止めた所で、あまりに美しく結実しかけたドラマを握りつぶしたというか。もし神がシナリオを書いているならば、イタリアの勝ちが決まったのはあの瞬間であろうなと。ちなみに苗字はジャンルイジ。格好いい。
- フランスの監督的な皮肉でなく、マテラッティは大会通してイタリアの殊勲選手のような。チェコ戦にしろ決勝戦にしろ、決定的な点を入れてますし。最後のPK戦も、あの状況で2番目に出ていってしっかり決めていますし。……余計なファウルもしてますが(笑) まあでも、最初のPKはちょっと判定渋かった気が。
- それにしても、実に見事にカメラに映っていた頭突き。やはりラストマッチという事で、ジダンカメラとかあったのか。
- 生臭い話としては、絶対に引退ドキュメンタリーとか向こうのTVでも造ってたと思うのですけど、これで美しくまとめるのが非常に難しくなって、大変そうです。
- にしても経緯はどうあれ、あれだけ露骨な頭突きの割にはイタリアにブーイング多すぎないかと思ったら、試合会場のスクリーンにはあの映像は映されなかったようで。
- 毎度毎度、こういうの見ると思うのですが、2位チームの表彰って現場でする必要あるのかなぁ。試合終了の笛さえなってしまえば、後は水に流してスポーツマンシップに則るとかそういう精神なのかもしれないですが、やはり見ていていたたまれないというか、苦手。
- 決着後、終始物凄い顔の怖かったフランスの監督。まあ、この展開だと監督はホントに悔しいだろうなぁ。
- 最後の最後まで、カモラネージがネタを提供。
- MVPはジダンに決定。まあこれは納得ではあるのですが*1、カンナバーロがなんとわずか35点差の2位! ああ、これならカンナバーロにあげてほしかったかもしれない。誰が見てもやっぱり、カンナバーロは光っていたんだなぁ。PK戦の際に、誰が決めても一人だけ無表情で動かないのがやたらに格好良かったです。そしてそんなカンナバーロに背後からずっと抱きついている誰か(あれは誰だ?)。そして優勝した瞬間には、勿論おおはしゃぎ。
- 今大会の、格好良かった人私的ランキングベスト3
1位 ファビオ・カンナバーロ(イタリアDF)
2位 マルコ・ファンバステン(オランダ監督)
3位 リカルド・ペレイラ(ポルトガルGK)
- ファンバステン、格好良すぎた。
*1:退場云々はともかく、そういう空気だったし