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『ペルソナ3』あらすじとか

ペルソナ3

ペルソナ3


“影時間”……それは、深夜零時になると訪れる、一日と一日の狭間にある時間。普通の人々はそれを体感する事はできず、その存在さえ知らない。世界の大半にとって、それは“無いのと同じ時間”。
だが、その“影時間”に自由に行動できる存在が居る。一つは、“影時間”に生息し、そこに堕ちた人間の精神を喰らう謎の怪物、シャドウ。そして、ごくまれに人間の中に居る“影時間”に適応する素質を持った者達。
“影時間”でシャドウに精神を食われた人間は、巷で無気力症と呼ばれる存在に陥り、口も利けない状態に陥ってしまう。
そんな事件が頻発するようになってきた4月、月光館学園に転校してきた主人公は、学生寮が謎の怪物の襲撃を受けた事から、自分に“影時間”に適応する素質がある事と、シャドウと戦う力“ペルソナ”を持つ事を知る。
“ペルソナ”――それは心の内に潜む、もう一人の自分。通常、一人が一つのペルソナしか使えないのに対し、様々なペルソナを自由に扱う事が出来る主人公は、学園理事長が管理する対シャドウ組織“特別課外活動部”の一員に加わる。
人々をシャドウから守るため、誰も知らない“影時間”の戦いが始まる――。
日中は学生として生活し、毎晩、深夜0時になると訪れる“影時間”にシャドウ退治に赴く。
というのが基本的なゲームの流れ。
「学園もの」で「特別課外活動部」で「頻出する言い換え的な固有名詞」て辺りのライトタッチ加減が、入りの部分で評価わけそうですが、私はまあ、これもありかな、と思っています。
それから、オープニングアニメとかが、ポップアート(?)調で、全体的にそういう演出。特に音楽は、街の移動ばかりかボス戦もポップ調の英語ヴォーカルだったり。
あと今作でだいぶ変えてきているのは、敵が“シャドウ”という怪物な事。色々なタイプが居るのですが、従来作のような(仲魔にもなりうる)「悪魔」と戦うわけではありません。こちらの“ペルソナ”は従来作でいう所の「仲魔」でありますが、『女神転生』的な意味での「悪魔」という単語が、そもそも出てきません。
学園生活のパートは基本的にミニイベントやお買い物タイム。このパートで、様々なカテゴリのNPCと交流する事で“コミュニティ”というものが形成されていき、そのレベルにより、新しいペルソナを作成した時に経験値ボーナスが入ります。また、主にお金を使う事で、自分の能力を上げる事も可能。
“影時間”パートでは、自動生成ダンジョンである“タルタロス”を探索。ただし、戦闘をあまり続けると疲労して能力が下がったり、体調を悪くして風邪を引いたりする場合もあるので、毎日、万全な状態で好きなだけ潜れるというわけでなく、匙加減を要求されます。
たまに強制イベントが入ったりしつつ、この繰り返しでゲームは進んでいきます。非常に大雑把に言うと、日中に「育成」して、夜中に「実戦」といった感じ。
ただし、学生の本文は勉強という事で、夜中に実戦ばかりしていると、定期テストで痛い目を見るかも。……でも、試験勉強を優先してシャドウ野放しってどうなの、とか思ったり思わなかったり。まあ幾つか、設定とシステムの摺り合わせが微妙に失敗している所はあるのですが、ゲームとしては面白いので、その辺りは許そうかな、とは。
というか、絶対に試験前日ぐらいに、理事長(ある意味、この人のせいで課外活動に借り出されているわけで)が寮の机の上に試験問題を“忘れていって”くれると思ったのに、そんな事はありませんでした(笑)
この、駄目理事長め。
あと今回、ペルソナの召喚の仕方が、なかなか刺激的。他に方法無かったのかと。
ペルソナ能力を使う度に、人間として大事な何かを失っていく気がして仕方がありません。エンディングを迎える頃には全員、廃人なにかの中毒になっていそう。
以下、思い浮かんだ事をつらつらと箇条書き。

  • 転校初日、最初にした行動がトイレに入るだった私。始業式をさぼってトイレで喫煙していた不良と遭遇し、初日からいきなり喧嘩。快勝して注目を浴びる。というイベントを期待していたのですが、そんなイベントはありませんでした。残念。
  • 時々、日中パートで授業中に先生から質問を受けるというイベントが発生するのですが、正解すると“学力”ではなく“魅力”が上がります。…………どうなんだ?(笑)
  • 事ある度に電波を受信する体質な主人公の将来が心配。
  • コミュニティがらみのイベントや、能力成長の為の「ひとりカラオケ」とか「ひとり喫茶店」をすると自由時間の放課後タイムが終了してしまう為、街の人の話を聞いたり買い物をしたりの雑用をその前にこなさいといけないのですが、これがちょっと面倒。起こしたいイベントは学園内部なのに、先に街に出て武器の売り買いをした後で、また学園に戻って……とか、街のマップ自体は非常に小さいのですけど、もう少し何とか出来なかったかなぁと。
  • “影時間”になると潜る事になる自動生成ダンジョン(入る度に構造が変わる)のタルタロスは幾つかのブロックに分かれており、ブロックごとに制覇する形になります。自動生成とはいっても、今の所はまだ小さいしそれほど迷うようなパターンでもありませんが。あと、随時外からサポートが入りオートマッピングされます。
  • ダンジョンでも学校とかでもそうなのですが、主人公に対するカメラ位置が近すぎて建物の全体像とかが掴めないのが、時折やりにくいというか、なんか勿体ない。視野が狭くて、ちょっと押し込められている感じがするのですよねー。……実際、そうなんですが。
  • 味方のパラメータは主人公のステータスから一緒に確認できるようにしてほしかったんですが、どういうわけか出来ません。面倒くさい、というか、もはや確認してませんが(笑)
  • 戦闘時のコマンド入力はアイコンでリングなのですが、これがわかり辛い。正直、あっさりと文字だけにしてくれた方が、よほど良かった。あと、システム的に重要な「アナライズ」は一発で出来るようにしてほしかったなど、細かいシステム的に穴が多い……のは相変わらず、と言ってはいけないのでしょうけど、もうこの会社に関しては仕方がない気がしてくる(^^;
  • 味方はAI行動なので、「アナライズ」して敵の弱点・耐性などの情報を調べておくのが非常に大事。これをやっておかないと、無駄な攻撃をするので。
  • AIの賢さはまあまあ……かなぁ。ノーマルの優先事項が恐らく、“死にそうな仲間を助ける”>“敵の数を減らす”>“その他”、なので、効率悪い時ありますが。弱点攻撃して連続行動してくれれば戦闘終了なのに味方の回復優先したり、全体削ってくれた方が早いのに、手負いの敵に止めさしにいったり。
  • クリティカルが出たり、敵の弱点攻撃をすると、その場でもう一回追加行動できます。つまり、敵が3体居て、それぞれに弱点攻撃を順々に使っていけば、1ターンに最大で4回行動可能。これが非常に重要。
  • ただし、弱点攻撃を既に受けてダウンしている敵への追い打ちでは、増えません。よって、敵が全滅するまで延々に攻撃する、というのは不可能。
  • もちろん敵も同様なので、弱点攻撃の魔法を受けると、追加行動も含めて、いきなり一人瀕死になったりする事も、たまに。
  • そんなわけで主人公は、各属性の攻撃魔法と属性耐性を持ったペルソナを揃えておくと便利。その為の主人公というか。
  • とはいえ、序盤のレベルの上がり方がやたらに遅いので、最初の内は色々とままなりませんが。ペルソナ含めて戦略に広がりが出せるようになるのは、第2階層に入ってからぐらいか。
  • 主人公が死ぬとゲームオーバーなのに、初期からムド撃ちまくってくる敵がいるのは、正直、少し厳しい(^^;
  • 早い内から買える「地返しの玉」(復活アイテム)は常備必須。呪殺とか破魔とか抜きでぽこっと死ぬ率は歴代でもトップクラスな気がします。基本的に戦闘からの逃走成功率がかなり高いので、いざとなったら逃げの一手なのですが、とにかく主人公の回復が最優先。
  • 時々(といってもかなりの確率)、戦闘終了時に“シャッフルタイム”というものが発生。これで選んだカードにより、ペルソナや武器、お金などを入手できます。
  • 最初は金銭的保証が無い事が不満だったんですが、シャッフルタイムのカードでけっこうお金が手に入る事がわかって以来、なんだかタルタロス探索が割のいいバイトな気がしてきました(笑)
  • そしてまんまと、時価ネットたなか、にはまってしまった私。

割と順調に楽しんでおります。後は中盤以降、一日のサイクルが面倒くさくなったりしないかどうかが心配ですが、どの程度、小刻みにイベントが入ってくるか次第という所でしょうか。まだ話は全然さわりですし、今後が楽しみです。