んー、まあ、東映は割と棲み分けを明確にしている会社でして、戦隊の路線/ライダーの路線、というのがあった上で、劇場オリジナルライダーの路線、というのを別に走らせている、という認識で良いのかな、と思います。子供向けヒーローとしては(実情は詳しく知りませんが)現行『仮面ライダー電王』というTVシリーズが存在していますので、それとは別に、この劇場版は大人向けに作った仮面ライダーですという考え方であろうかな、と。まあ例えば、夏に公開予定の劇場版『電王』がPG12指定とかでしたらそれはかなり驚きなんですが、そういう事でもないので。
ここで「仮面ライダーは子供向けではない」と宣言するような真似するのは、今は良いかも知れないけど、将来的にダメージ残りそうな気がするんだけど、もうその辺は乗り越えているんですか?
〔“子供に不適切”な最新版『仮面ライダー』が発表 : ORICON STYLE〕
:『昨日の風はどんなのだっけ?』
結局、東映サイドとしては“仮面ライダー”という枠組み全体に“子供向けではない”というのをかけているつもりは全くなくて、これはこれ、それはそれというか、出来る事を出来る内に打てる布石は打てるだけ打っておく、という業界なので、そういうノリの結果だとは思うのですけど。
もっとも、こういったニュースになるように(私としてはニュースソースになる事自体びっくりだったりするんですが)、世間がどう捉えるかはまた別の問題にもなってきますので、東映サイドがそういう反応をどこまで読んでいるのかなーというのはありますが。
あと実は、“非・子供向け”という点においては、迷走期にOVAで『真・仮面ライダー 序章』*1という、けっこうグロ展開や性的ニュアンスのあるハード路線の作品をやっておりまして、OVAと映画という違いはありますが、今回が初というわけでも無いです。
ま、当時と今では取り上げられ方も影響も段違い、というのはありますが。
更に付け加えると、東映特撮班の一部には、既成のヒーロー物という枠組みそのものを破壊してやりたい、というか、そうする事でヒーロー物は更なる高みにいけるのではないか、みたいな事をおそらく考えているプロデューサーとか何やかやもおりまして、その人達の邪念の影響もあるのかな、とは思いますが(笑)
まあそんなわけで、ライダーはライダーだけど、走っている線路が別物、みたいな考え方で作っちゃっているかと思います。
現行の製作陣はなんというか、
俺達はどこまで走っていけるのか
みたいなノリがありまして、そういう点では、志においては既に色々な事を乗り越えていたりもするんですが(笑)
*1:序章にして終章になりました