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そういえばちゃんと紹介していなかった気がする

シャイニング・フォース イクサ

シャイニング・フォース イクサ

シャイニング・フォースイクサ』は2007年1月にセガから発売されたアクションRPGです。
戦士タイプの男主人公と、魔術師タイプの女主人公を使い分け、クォータビューのマップで群がる敵を蹂躙します。油断すると瞬殺されます。

物語の舞台は、人間と獣人、そして魔族の住む世界。
人間の国「ノスワルド帝国」と魔族領「フィアランド」では永きに渡る小競り合いが続いていたが、近年になってその対立が激化、世界各地で絶え間ない戦乱が発生していた。
そんな中、大陸辺境のイルゴニア渓谷において、伝説の力“聖剣シャイニングフォース”を求める冒険者達の姿があった……。来る日も来る日も探索を続ける内に、冒険者の一人トウマは、渓谷の奥で、遂に聖剣を発見する。聖剣の主としてトウマが認められた時、彼の前に姿を現したのは古代の機動要塞「ジオフォート」であった――。
聖剣引き抜いたら要塞がついてきた、というか、伝説の力は要塞の事だった。というわけで、地上最強・超絶無敵のあおりも華やかな古代の機動要塞を手に入れた主人公達。ところが目覚めたばかりのジオフォートと来たら大した事はできません。そこでまずは機能を一つずつ復活させなければいけないと、ロデムもとい聖剣の主のサポートをする犬型人工生命体ゼナスの指示を頼りに、あちらこちらに部品を集めに行く、というのが初期の展開。
物語は章立てで進み、だいたい章ごとに目的地があって、途中の道から遺跡なり洞窟なりを探索して目的のアイテムを入手して章クリア、というのが基本の展開。徐々にジオフォートがパワーアップしていきますが、それにつれて、帝国や魔族の注目を集めていく事にもなり――という感じで物語は進んでいきます。
ゲームのメインはこの探索における戦闘。色々な武器を手に入れ、スキルを身につけ、群がる敵を倒して倒して倒しまくる、というのが面白い所。
特色といえるのは、トウマ(戦士型/男)とシリル(魔術師型/女)という二人主人公制であり、一人(+仲間二人)が外へ遠征(冒険)に行っている時に、本拠地であるジオフォートが敵の襲撃を受けるという展開がある事。そうなると、遠征は一時中断され、居残っていたメンバーで防衛戦を行い、ジオフォートを守らなくてはなりません。ま、動力炉を守るという条件がつく事とマップが狭い区画に限定される事を除けば、群がる敵を薙ぎ払う、という基本は全く一緒なのですが。また、敵襲がある時は事前に警告が出る上に、少し進めると基本的にいつでも本拠地にリターンできるようになるので、大体の戦いは好きな主人公で可能だったりします。その辺りは親切設計。
遠征と防衛の両面で進んでいくわけですが、アクションRPGとしての特徴は、とにかく敵が大量に出てくる事。処理落ちするぐらい画面いっぱいに出てくる敵や飛び交う魔法を切っては捌き、切っては捌き、当たるを幸い薙ぎ払うみたいなノリで切り抜けます。二人の仲間もAIで勝手に戦います。この戦闘の爽快感がなんというか全て。
トウマは主に近接武器で、シリルは魔法(或いは魔術書で殴る)orボウガンで遠距離攻撃が可能。
両主人公の使い分けは好み次第(とはいえ、LVは二人とも上げておいた方が良さそうですが)。打たれ強い分、概ねトウマの方が楽な気しますが、属性攻撃や防御はシリルの方が優秀。私は片方に飽きた頃にもう片方で、みたいな感じで回しています。
醍醐味の9割は戦闘というゲームですが、同時に武具集め、スキル集めの要素があります。敵や宝箱からは多彩な武器防具を入手でき、更にそれらには最大二つの追加効果があり、また手に入れた巻物により「奥義」と呼ばれる特殊効果を追加できます。更に主人公達はパワーアートというものを体に刻む事で様々なスキルを身につけて戦闘を有利に進める事が出来、自分の戦術に合わせたキャラクターのカスタマイズが可能。
更にまた、物語が進んでいくと、ジオフォート内部に「訓練所」という仮想のダンジョンを作れるようになります。いわゆるレベル上げ用のエクストラダンジョンなのですが、このゲームが気に入った場合まず間違いなく、アイテム集め・スキル育成などの為に、本筋そっちのけでひたすらこのダンジョンに籠もる事になります(笑) ちょっと潜ると、いきなりこちらをパンチ一発で即死させるような怪物が徘徊しており、そういう耳血の吹き出しそうなスリルが溜まらない方には楽しい事請け合いです。
ダンジョンを延々とさまよってアイテムコレクトとLV上げ、とかそういうのが楽しめる人にはなかなかお勧め。操作性も程良く、戦闘の爽快感はかなりのものです。
過分に横道に逸れなくても、普通にやってもそれなりとは楽しいとは思いますが。
まあ、シナリオはそんなに(今のところ)面白くもないので、ちょっと微妙な所はあるかもしれませんけど。
一番問題なのは、要塞の場所がバレバレな上に移動もできないので、帝国にも魔族にも攻撃されまくりな事(笑) 本気で波状攻撃受けたら、数日で陥落しそうですよ。なんかたまに、通りすがりのモンスター軍団みたいのにも襲われている気がしますし(^^; 帝国皇帝と魔族の女王に至っては、茶飲み感覚で中枢部まで侵入してきやがります(笑) 意味ないよ要塞! 何やってるのさゼナス!
あと個人的には、何が信用できないってそのゼナスが一番信用できません(笑) あちこちお使いやらされて、ジオフォートの機能が完全復活した暁には、ガス流されたり食事に毒盛られたりしてさくっと全滅させられるのじゃないかと今から気が気でありません。
「私のために良くやってくれた」とか言って。
それでなくても、人と倫理観違いすぎそうで、「あの村にカノン砲で攻撃だ!」とか言ったら躊躇わずに撃ちそうですし。たぶん人間の事なんて石ころぐらいにしか思ってないよゼナス。
いや、ゲームは普通に楽しいですよ。
この手のゲームだとストレスになる場合があるNPCも、(基本特攻ですが)特に気にならずちゃんと戦ってくれますし。魔法使い系も、無尽蔵? というぐらい魔法うちまくってくれて、MP回復なんかも気にしないで良いですし。
後はもうちょっと、音楽が格好良ければ言う事無かったのですけど。音楽が割と地味。好みでいえば、例えばイースっぽいノリの良いバトル音楽とかだったら良かったのですが。