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『Q.E.D〜証明終了〜』(加藤元浩)28巻、読了

Q.E.D.証明終了(28) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(28) (講談社コミックス月刊マガジン)

今巻収録は、姉妹作品『C.M.B』とのコラボ企画によるエジプト出張編「ファラオの首飾り」と、スケッチブックに描かれた奇妙な絵が過去の事件と繋がる「人間花火」の2本。
「ファラオの首飾り」は、森羅が出てきた、という以上でも以下でもないというか、その割にはリンクシーンは結構あっさり味で、全体としては、ちょっといい話、といった感じ。どちらかというと、最近なんかすっかり水原さんがナチュラルに嫁状態な事の方が気になります(笑)
ここしばらくの作者の指向性なのか、「夏のタイムカプセル」(26巻収録)辺りから、事件がどうこう、というよりも、より人間の内面に切り込んでいくようなトーンが見られるのですが、「人間花火」はそんな一本。一歩間違えると文学になってしまうのでけっこう危ういバランスではないかとは思うのですが、どうも『Q.E.D.』は推理マンガとしては前人未踏の領域へ進みつつあるような気がします。いや、私が知らないだけで前例があるかもしれませんが。
ま、好きか嫌いかと言われれば、そんなに好きな方向性ではなかったりしますが(笑) というわけで、次回あたりは久々にちょっと軽いのを読みたいなぁとか。
ああ後、今回は久々にクール燈馬くんで、ちょっと懐かしいバランス感覚でした。