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みさき速の新連載『殺戮姫』(週刊少年チャンピオン)を読んだ

いや、うん、面白かった。
……えーまあ、結局の所、作者と波長が合う、という身も蓋もない結論になってしまうのですが、久々に触れてみてわかった事は、どうも自分が思っている以上に、この作者の世界観やマンガの雰囲気が好きだという事。読んでいて、何となくニヤニヤしていましたもの多分(^^; 内容云々というより、相変わらずで安心した(?)という事なんですけどまあ。
物語の方は、街で連続するカップルを標的にした猟奇的な暴行事件に巻き込まれた主人公の少年が犯人に捕まって――という話で、最初から最後までグロ描写(台詞含む)満載で、ひたすらダークでバイオレンス。
もともと行為・描写に呵責の無い作家ですし(画力・画風の問題でそんなにきつくはならない或いはかえってきついのですが)近年ではダークでバイオレンスな作品というのもそう珍しくは無いので、話のストレートさもあって、そうそう目新しさとかがあるわけでは無いのですが、快楽に忠実な猟奇犯罪者よりも、いっけん凡庸な主人公の方が穏やかにしかし強烈に狂っている、という辺りの描写がさすが。
なんというか、
地に足のついたキチガイ
(変な表現だ)を書かせると、やはり抜群に巧い。
後は、短期連載らしいので、ある程度は頭の中で話が出来ているのだろうとは思うのですが、どう持っていって、どう落とすのか、といった所でしょうか。今回、ヒロインが本当に“どうしようもない”ので、どこへ持っていくのかは純粋に興味深いです。この話、ファンタジー、にしてしまえば別に簡単なのですけど、多分そうはしないだろうし。
初連載作品:素晴らしく綺麗に着地成功
連載2作目:ブレーキが壊れたままあっという間に崖から落下
という流れで来た後の3本目なので、作者の引き出しの深さと中身、という点においても、どこまで何を見せてくれるのか、というのは単純にファンとしては楽しみ。
まあ逆に、次回の展開次第で作品としては評価急落の可能性もありますが、それも含めて楽しみ。
あー後、毎度みさき速に触れる度に書いてますが、私の中では“個人的には凄く好きだけど、人にはお勧めしない作家”1位の座を揺るぎなく(今回更に固めた)保持している漫画家ですので、布教趣味の私としては異例ですが、この作者のマンガは一部同好の士以外には特にお薦めしませんのでそこの所はよろしく(笑)