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『別冊 図書館戦争1』(有川浩)、読了

別冊 図書館戦争〈1〉

別冊 図書館戦争〈1〉

今春、アニメもスタートした<図書館>シリーズのスピンオフ作品。実質、アニメに合わせての続刊で、何冊か出る予定だそうですが、第1巻は、笠原郁&堂上篤の“武闘派バカップル”(※帯より)ラブラブ編。
帯やあとがきで散々、「ラブコメ度が高いです」「苦手な人は逃げて」「本編と関係ないので無理に読まなくても大丈夫です」と連呼されているのですが、うーーーん、どちらかというと、ラブコメ通り越しているというか、ラブコメはラブコメですけど、割と生々しいです(笑)
むしろ、男女の問題にドリームやファンタジーの強い人の方が、引きそう。
個人的には、正直、身につまされるネタが幾つかありました(笑)
話は短編形式で、恋愛中にありがちなちょっとしたトラブルと、図書館で起きるちょっとした事件、が大体1セットで語られます。
上手く噛み合っている話も有るのですが、基本、恋愛トラブルと図書館トラブルにあまり繋がりがないので、そこがもう少し絡んでいたらより面白かったかなぁ。
でやはり、一番黒いのは小牧さん。
それからもう1冊。
阪急電車

阪急電車

阪急今津線、片道15分・全8駅の区間を舞台に、図書館ですれ違う男女を皮切りに、様々な乗降客が行き交い、紡がれる物語。
現実の路線を舞台にはしていますが、内容は純然たるファンタジー
人と人の運命が交錯しながら連鎖していき、善意が悪意に対してささやかな勝利を収める。そしてまた、新しい繋がりが芽吹く。
久々に、読後、ほんわかした気分になりました。
恥ずかしいといえば、上よりこちらの方が恥ずかしかったですが(笑)
小説がハッピーエンドだと嬉しい人にお勧め。