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今週の『アイシールド21』を読んで

正直、王城戦以降は、“おまけ”というか“マンガとしてのボーナスステージ”という感じが拭えないのですが、今週の、大和くん咆吼→セナの意地→思わず右腕解放、の流れは面白かった。
白秋戦で肩透かし連発された例はありますが、ここから巧い事盛り上がってくれると嬉しいなぁ。
以前にも書きましたが、このマンガの基本構造は、
〔因縁の構築とその突破〕
であって、その一つの集約にしてクライマックスが王城戦であり、白秋戦は回想編とか因縁の再構築とか色々と迷走の末に結局、帝黒戦の前振りになってしまったわけですが、その轍は踏まないで欲しい所。
そういう観点では、この帝黒戦はまさしく、
アイシールド21
という“全ての始まり”との因縁の決着であり、それに加えてモン太と本庄鷹が配される事によって、メイン中のメインである二人の少年の“きっかけ”との対決という、このマンガにふさわしい構造のクライマックスの筈なのですが、今ひとつそれが盛り上がってこないのは、恐らく大和くんの“リアリティ”(現実感)の薄さに一つは起因しているのかな、と思うわけです。
勿論ここで言う“リアリティ”というのは、マンガ内におけるリアリティであり、大和くんの場合は“バックボーン”(背景)と言い換えても良いかもしれません。
おそらくその背景は今後の物語の中で明かされていくのかもしれませんが、もう少しぐらいは事前に明かしておいても良かったのではないかと、そう思うわけです。
(初期はそこまで完璧に構想していなかったとは思いますが)いわば、「アイシールド21」という“ヴィジョン”(幻想)を追いかけてきたこのマンガにおいて、遂に辿り着いたその姿は、もっと圧倒的なリアリティを持って存在していなければならなかったのではないかと。
逆を言えば、大和猛さえも実は、筧くんが追いかけていたアイシールド21とは別人、という展開も隠し球としては有りか、とも思っているのですが、大和猛=アイシールド21、て明確な証拠つきで証明されてましたっけ?? 細かく覚えていないのですが、まあ、証明されているとしたら、ここからの背景の見せ方に期待です。
大和猛というキャラクター自体は、超人キャラな割には意外と人間くさかったり、通り一遍の最強キャラにしないような工夫がなされていて、面白い性格だとは思うのですけど、それでもやはり、彼自身のリアリティーの薄さは払拭されきっていないし、そこが現在の展開のネックになっている気がします。
そんなわけでもうワンジャンプしてくれると嬉しいなぁとは思いつつ、神竜寺−王城戦までで、堪能すべきものは堪能してしまった気もして、ここまでやってくれれば一つの作品としては満足、という気分も実はあったりはするのですけど(笑)