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『新・暗黒竜と光の剣』えとせとら

発売日も近づき、〔公式サイト〕の方で続々と情報も出てきているDS版『ファイアーエムブレム』ですが、職種やクラスチェンジなどは、GBAで出ていたシリーズ寄りなど、システム的にはかなり原典から弄ってくるみたいです……と思ったら、なんと今回、職種の変更が出来るとの事です(例えば、オグマが「ようへい」→「そうりょ」になったり、バーツが「戦士」→「Sナイト」に出来るらしい)。しかも、部隊内での職種数の上限はあるものの、回数そのものは無制限。
これは大胆というか、ここに来て、シリーズのアイデンテティに触れるシステム変更です。
ま、『聖魔の光石』あたりだと、弓要員が実質二択、とかあったので、その辺りに生じる不満や不具合を解消できようという事でもあるのでしょうが。
能力値とか装備品の問題との絡みもあるでしょうから、触れてみないと是非は何とも、ですが。
超・騎馬軍団、とかやってみたいなぁと思った事は確かにあるしなぁ(笑)
まあ、やりたいならオレルアン騎士団を頑張って育てろ、というのがFEの醍醐味であったといえばあったのですが……これは原典ファンの愚痴みたいなものです。
というかこれはあれですか、使わないメンバーは全員「シューター」行きとか、マルス様による公開放置プレイ執行可能?!
真面目な話としては、『暗黒竜と光の剣』(『紋章の謎』)というのは、職種バランスに関してはかなり優れていて――私はこの作品に関しては臆面もなく“信者”であるので書いてしまえば、結果的に優れすぎていた、わけですが――例えば弓要員だけ見ても、最初からゴードンが居て、次にカシムが入って、仮にカシムを仲間にし損ねても、その次にはウルフにビラクが入る。仲間にし損ねた場合のフォロー役も含めてでしょうが、基本、満遍なく、しかも割と続けざまに加わるように作られているのですよね。
魔法使いにしても、マリクは明らかに優遇されているわけですが、それにしても直後にウェンデル先生入るわけで、しかもウェンデル先生は回復も可能。
無論、成長率などによる有利不利は存在するわけですが、おしなべて選択肢の幅が広い、というか、緩く認められている。
近作(という程でもないですが)においてこの幅が狭いのは、一言で言ってしまえば(その良し悪しはとりあえず置いて)キャラクターそれぞれにドラマを造ろうとした弊害なわけです。
その点、原典が優れていたのはドラマの無いキャラを容赦なく投入した事にあります。
例えば今日的な感覚でいえば、「港町ワーレン」で、シーザとラディ、二人も傭兵を加える必要って無いのですよ。たぶん『ファイアーエムブレム』が2000年代に初めて造られたと仮定したら、この二人は全く居ないか、或いはそれらしい傭兵が一人だけ、新加入するという形で作られるのではないかと思います。
他にもサジ・マジとか、そもそもオレルアン騎士団とか、微妙な例は幾つかあって、しかし実はその“無駄”こそがFEの真髄であったのではなかろうか、と。
“無駄”があるから“遊び”が生まれ、“遊び”があるから、隙間を埋める“想像”が広がる。
勿論これは各人の趣味であったり感覚にもよりますし、必ずしも“無駄”が必要という話ではないのですが、ただ間違いなく、FEの魅力の一つにその“無駄さ加減”はあったであろうと、思うわけなのです。
あまりに原典がエポックとなりすぎて、忘れられている所かな、という気しますが。
……とかまあ、それらしい事書いていますが、これ全部、シーザへの愛が勢いあまって書いたと思っていただいて結構です(笑)
シーザ好きだ。
DS版で消されていないか、素で心配だ!