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「悲願の金」とは何か

一つの根幹であり、そしてこれからも引きずるであろう問題は、日本のプロ野球界というのは伝統的に、
「目標」を設定して、それに向かってプロジェクトを推進する
という習慣が薄いのですよね。
今回でいえば、実際このオリンピックの野球競技における日本代表の「目標」は、
金色のメダル だったのか、
何色でもいいからメダル だったのか、
決勝トーナメント進出 だったのか、
本来ならそれが最初に提示し検討されるべきであって、その上で監督その他スタッフと契約するというのが筋なのですが、そういう伝統がない、だから出来ない。
これをペナントに例えると、そのシーズンのチームの「目標」は、
リーグ優勝 なのか、
Aクラス入り なのか、
最下位脱出 なのか、
と例えばそういう事であって、「3年後に優勝する」という長期プロジェクトを別に企画しながらという場合もありますでしょうが、日本球界にはこの考え方がない。
だから、リーグ優勝しても日本シリーズに出られなかったらぼろくそに言われるし、Aクラスでも解任される、勿論、それはチームの「目標」と結果を比較して問われる問題であって、「リーグ優勝を目標」にしていたチームなら、Aクラスでも糾弾される場合はあってしかるべきですが、その辺りの条件の提示が明確でない。明確でないから、3年かけてチームを強化しようとしていた監督を2年目でクビにしたりする。
こういう体質の染みついている業界が、この手の短期企画を巧く行えるかというと、案の定、巧くいかなかったと、そういう話といえば、そういう話でありましょう。
「悲願の金」という口触りのよくて曖昧な言葉は実は空疎で、それは「目標」であるのか「キャッチコピー」であるのかそれとも「単なる希望」であるのか、このプロジェクトはそもそも何を目標にしていたのか。本当はそこから始めないと行けなかった筈なのです。
翻って、かつては割と「目標」を明確にしていた日本サッカー界も、最近はこの悪癖がどうも感染しつつあるように見受けられますが、ワールドワイドな一回勝負というのは、その辺りの筋道をきちっと立てる所から始めないと巧くいかないよ、というのがよく示された例でないかと。
ああなお、そういう事だからと星野を擁護する気は全くありませんので、悪しからずご了承下さい、念のため。
単にもともと星野に否定的なので、今このタイミングでくどくど言う気がないだけで。
まあ星野のマネジメントの失敗としては、「感動」を用意しておくのを忘れた事ですよ。後でぐちぐち言うぐらいなら、試合中に球審に抗議して退場になっておけば良かったのにね。