なんか、全てが緩んでいるのではないかという説もありますが。
そんなわけで、『スペース・オペラの読み方』(野田昌宏)を読んでいて、野田さんがTV番組の企画で、NYのアイザック・アシモフを訪れた時のエピソードの辺りでどうにもジンと来てしまう。
時代も環境も全然違いますが、神保町を彷徨ってSFを買い集めて回った、という所は、行動そのものは被るんですよね。邦訳文庫と原書ペーパーバックでは、そこだけで取っても全然違うわけではありますが。
そしてなんか改めて、アシモフは好きだなぁ。
偏った特別の思い入れは無いのですが、アシモフは好きなのだと、再認識する。
文中で何度か、
“SFしといてよかった”
という表現が用いられるのですが、この表現がわかってしまう人には、お薦めです。
そう、SFしといて良かった。
後これを読んでいて思うのは、もしかしたら既に書かれていたりするかもしれませんが、やっぱり、伊東典夫とか浅倉久志辺りには、存命の内に是非とも、日本SF草創期のエピソードとか、海外作家とのエピソードとか、文章にまとめて欲しいなぁ……この二人なら、「訳者あとがき・解説」集とかでも、二人合わせれば1冊ぐらい本出来そうな気もしてしまう。
『浅倉久志&伊東典夫・全訳書リスト&あとがき+対談』とか実現できたら、まとめ資料としては結構価値があるような気もする。