はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

WBC監督を真面目に考察してみる

予告していたやつをば。
なんかまた、星野がやらかしてくれているようですが、結局あれの「目的」は
長島茂雄に代わる第二の“錦の御旗”になる事
であって、五輪監督もWBC監督もその為の「手段」でしかないわけですから、まさしく馬脚を現すという表現がぴったり。実は、阪神以来のイメージ戦略を担当しているブレーンぐらい周囲に居るのだろうと思っていたのですが、この一連の流れを見ていると居ないのか、居てもあんまり役に立たないのかどちらかみたいですね、まあどうも本人も、ここまで言われるとは思っていなかったみたいですが。
自分で流布した虚像を持ち上げた世間の風に乗っかっていた人が、その世間を批判していては、世話がない。
というわけで、「WBC監督に求めたい事」第1項として、

  • WBC優勝を目的にできる人

をあげたい(笑)
続けて第2項は、

  • 現場からあまり遠ざかっていない人

……でまあ、この時点で幾つかの問題をはらむ、というのがWBC監督選出の大きな問題なのかと思います。
要するに、「できうるなら現役監督がベストであるが、只でさえシーズンで激務な所に、WBC監督をやるメリットが薄い」。
ハッキリ言って、現役監督なら、チームのシーズンの方が大事であって、WBCにまでエネルギーと情熱をふりわけられる人は希有でありましょう。変な話、WBC優勝してもシーズン成績悪ければ、クビ飛ぶ事もあるわけですし。
この、“それはそれ、これはこれ”という面をどうクリアするか。
後、星野に関しては全く自業自得ですが、負けると過剰に叩かれる、というのは現実問題としてあるわけで、正直その点も考慮せざるを得ない(ここにはつまり、それを覚悟で臨むほどの価値がWBCにあるのか? という点も含まれる)。
そんなわけで仮に現役監督を考えるのであれば、
現役監督がWBC監督をやる為のモチベーションをあげるシステム
の構築は必要でないかとさえ考えます。
尤もこの辺りの話は、現場を知らない人間の感覚で書いているので、意外と「世界を舞台に一流の選手達の指揮を執るのは監督冥利につきる」という方は居るかもしれないし、要するに、そういう情熱を持てる大会であれば、一番良いわけですけど。
そういう点で、王監督という方はやはり、政治的に透明に近いという所にその人格を加え、純粋な“野球人”として戦える方であり、ファンの側も応援できるという点で希有な人材なのですが、これ以上の無理はやはりさせられないよなぁ、というのまた衆目の一致する所ではあると思うのが辛い所。
さて、話を実務の方に持っていくと、一番肝要なのは、

  • 適応力のある人

でないかと思います。当然これはシーズン中でも重要な事ではあるのですが、
国際舞台への適応力
普段と毛色の違う野球への適応力
限られた選手を状態に合わせて使いこなす適応力
トーナメント戦への適応力
というのが求められる辺りでないかと。
以前に別件で書いた事がありますが、(少なくとも日本の)プロ野球というのは、ロジックの上では“2勝1敗のゲーム”であって(日本シリーズでさえこの理屈で優勝できる!)、もちろん負けるつもりで戦っている選手はいないでしょうが、実際問題、指揮官の立場で、目の前の一勝を何としてでも取りに行く野球、をやる機会というのはあまり無いわけです。その辺りを切り替えられるかどうかというのは、割と重要なのではないかと思います。まあ一つ言えるのは、やはり日本シリーズで勝てているかどうかというのは、その切り替えが出来るかどうかの一つの指標にはなるかもしれません。
個人的な偏見も混じりますが、こういう、適応力、という点に関しては、パリーグ歴の長い監督の方が高いかな、という気はします。
最近はそうでもないですが、ある時期までのセリーグ経験者というのはどうしても、“TV野球”への意識というのがある筈で、王道のオーダー・戦い方にこだわる傾向があるように思います(もちろん、選手が揃っていればそれでも良いのですけど)。
その点では、パリーグの方が、全般的に変則的に機能するオーダー組んでくるかな、というのはある。
まあこれは、衝撃の仰木オーダーが機能するの図、を何度か現場で見た印象強いというのはあるかな、とは思いますが。
……ああここでやはり故人の名を出すのは偲びないですが、仰木さんだったら、勝っても負けても大方の野球ファンは納得できるとは思うのです。個人的には、藤田(元司)さんも見たかったですが。
野球なんて不確定要素てんこ盛りですから、極めて明らかな戦力差でも無い限り、勝ったり負けたりは当たり前で、問題は、勝利に向けてどこまで出来るか、という事であります。例えば先の五輪にしても、星野だから負けた、などという気は全くないのですが、しかし星野より良い選択はあったであろう、とは思うわけです。
結局、より勝利の高い可能性のある監督、を選ぶ、モアベターの作業なわけですが。
モアをどこまでモアできるか、という。
で、別に、奇抜なオーダーが組める監督が向いている、というわけでは無いですが、幅を持った戦い方が出来るかどうか、という目安として。実際に幅を持った戦い方が必要かどうかはさておき、選択肢を多く持っている監督、それを使う事に慣れた監督の方が向いているのではないかな、という事です。
後はまあ、

  • 短期間に選手をまとめられる人

という事になりましょうか。こういうのは、裏と表とあるから、何とも言い難い所ありますが。
ある程度、選手側の中心選手が誰か、というのにもよりますでしょうし。
というわけで、以上、個人的に考える要点を幾つか挙げてみましたが、では誰が当てはまるのかと考えると、実に難しい。
能力としては、用兵的に仰木さんの系譜を継ぐ人としても、個人的に高く買っている伊原さんなんですけど。巨人の今年の成績次第で恒例の詰め腹切らされてしまうようなら、是非ともやっていただきたい。この人は正直、ヘッドコーチとかではなく、監督をやるべき人材だと思っております。選手間の評判とかどうなのか知りませんが。
……次善の策としてはこの際、宮本(ヤクルト)監督に、尾花ピッチングコーチと内田バッティングコーチつけるって手もありでないかという気は(笑) 足りなければ、ヘッドコーチに伊原。
後は現場から離れて久しいというのはありますが、実質失脚の森さん(西武−横浜)が、雪辱というモチベーションのもとに出てくる、というのまあ、面白いよな、とは思う。
それからなんか、9月中に発表とか言っているみたいですが、そんなに急ごうとする必要も特に感じられません。それこそ本当にWBCを勝ちに行くつもりなら、常在のスタッフチームぐらいは別に置いておくべきでしょう。シーズン終了後に監督決定してからでも十分にチーム編成が間に合う程度に全球団及び大リーグの選手をチェックし、場合によっては監督代行が出来る程度のメンバーをそこに揃えておくべきだと思う。