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『あまんちゅ!』(天野こずえ)1巻、購入

あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)

あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)

『ARIA』の天野こずえの新作という事で、とりあえず買ってきました。
舞台は伊豆。海の家を経営する祖母を持つ小日向光は、海と豚汁が大好きで、趣味はスキューバダイビング。春休みに東京から引っ越してきた大木双葉と知り合った彼女の、高校生活が始まる――。
といった感じで、地元育ちの陽性天然系ダイビング娘と、東京から来た内気な女の子、のダブルヒロイン主人公による伊豆の海の物語……になるのかならないのか、1巻6話使って、まだ前振り段階というか、話の進行ペースは非常にのんびり。連続性はありますが、基本、一話完結風味ではあるので、本筋というほどの本筋もなく、ダイビングを一応の軸にして進んでいくような感じです。
前作『ARIA』がその完成度もさる事ながら、世間的人気を獲得した上でなおやる事をやりきった作品であっただけに、非常に次回作のハードルが高くなってしまったわけですが、ガラリと違う作風ではなく、前作の作風をある程度は踏襲する、という選択肢になった模様。
“雰囲気マンガ”の傑作であった前作に比べると、今のところ、世界観の押し出しが弱い印象がありますが、一応、現代の伊豆を舞台にしているようなのに、微妙に年代不明な空気と(ヒロインの一人が携帯電話を使っていますが)、いやむしろどこか別の惑星ではなかろうか、という雰囲気があるのは面白い所。この、微妙に地に足がついた感じがない、というのは、作者の強力な武器であると同時に、弱点でもあるのですが、今後この“パラレル伊豆”とでもいうべき世界観がどう描かれていくかは楽しみな所であります。
あと、特筆すべきは、女の子(女性キャラ)が格段に可愛くなった、所でしょうか。もともと、愛情を持って可愛く女性キャラを描く人ではありましたし、前作の後半から「女体を描くのが楽しくなってきたな」みたいな画風の変化がありましたが、良い方向に進んだ感じ。
今後キャラクターも増えてくるでしょうし、どう転がっていくのか、ぼちぼち楽しみにしたいと思います。