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道化と賢者

『弱者の兵法』(野村克也)をちょっとだけ読みました。WBC関連の所だけ。
軋轢や確執が生じるほどに個人的な接触があるとも思えないのですが、野村さんは執拗に原を誉めないなぁ(笑) なんかもう、依怙地レベルな気もするのですが、ちょっとぐらい誉めても、お互いの株が上がるぐらいで、別に悪い事はないと思うのですが。
まあ、野村さんに関してはもはや、愚痴という名のネタ、大人げないのもキャラクター、みたいな感じになってしまっていて、特に楽天監督になって以降は話題づくりの為のキャラ造りが過剰化している節もあって、まともにコメントし辛い所もなきにしもあらずですが。
一つ非常に印象深かったのがWBCの監督選考について触れた所で、自分の名前も出ず落合の名前も出ず、そこで「落合はどうなんだ?」と王さんに聞いた所、
王さんいわく

「味方がホームランを打ったのにベンチで腕組みしているようなのは駄目だ」
と言われたそうで、それなら俺も駄目だな、と同時に、「そんな幼稚な基準でいいのか」と思ったそうなんですが、そこは意外と大事な所だと思います。
誤解なきように書いておくと、個人的に野村さんは嫌いではないですし、野球論に関しては納得する所も多いです。そして勿論、巷間言われるように、読売スポンサーが絡んでいるので落合監督は最初からない、というのは事実上一つの路線ではあったのでしょうが(とはいえそもそも星野以外はほぼ誰も積極的に手を挙げなかったという事実は忘れられてはいけない)、しかしそこは“幼稚”の一言で済ませていい部分であるかといえば、そうとも言えないと思うのです。
なんというか、野村にせよ、落合にせよ、ああ賢いのだろうな、とは思うのですが、「賢さ」が「楽しさ」に転化されていない。
もう少し、やりようがあると思われるのです。
例えばWBCの運営に問題が無いとは言わないし、中日側の姿勢や落合の発言に一理無いとも言わないのですが、それを論ずる在り方に、面白みがない。面白い事ばかりではないのは当たり前にしても、それでもなお。
「道化」を演じるのが嫌ならば、「賢者」の立ち位置を目指してほしいと思うのですが。
今の球界に足りないのは、「道化」に対する「賢者」であると思うのです。
折角、原辰徳という自覚的な道化師が居るのだから、もう少し、プロレスすればいいのに、と思う。
……まあ野村さんは自分では「道化」のつもりかもしれませんが、どちらかといえば今の立ち位置は「隠者」だからなぁ。それをわかっているのかどうかに、ちょっと疑問はありますが。