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今、『鋼の錬金術師』が非常に面白い

鋼の錬金術師』に関しては、面白いとは思うし好きではあるけれど、特に丹念に読んでいるわけでもなく熱心な読者というわけではなかったのですが(究極的には、中尉が幸せになってくれれば後は比較的どうでも良かったりげふげふ)、最新23巻は素晴らしい出来。
バトルマンガが面白くなくなるパターンの一つに、“同時多発的に、キャラクターが各個で戦う多重展開をやってしまう”というのがあって、そういう事をやると大概はむしろ読者のテンションを下げる結果になるのですが、それを踏まえて逆説的に、ここ半年ばかりの『鋼の錬金術師』は非常にレベルが高い。
勿論、20数巻分の物語の蓄積とキャラクターがあって、ではありますし、月刊誌のページ数という特性はありますが、それでも、多重展開をこれだけ鮮やかにやって、かつ盛り上げてくるという、ここに来ての荒川弘の技量は、単純に、それだけで誉められていいと思いますし、ここ2巻ぐらい〜現在の連載中に至るまでのハイレベルさは特筆もの。
物語の方は、まだ1回か2回ぐらいひっくり返しがありそうですが、面白く終わってほしいものです。