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ガンダムエース9月号〔富野由悠季×安彦良和対談〕より(3)


僕が本当の意味でガンダムについて改心したのは∀なんですよ。

問題は、∀はヒットしなかった。だから僕は∀について、今のように語る場を与えられなかったんですね。ヒットしない限り、作家は作品の説明をしてはいけないんです。
言行が一致しているかはともかく、個人的に作品を離れた所でも富野に一定の敬意を払えるのは、富野がこういう事を言ってくれるからであります。
富野由悠季の語るプロ意識というものの在り方については、もっと広められて良いと思う。

僕は今、絶対に過去を振り向く気はないんです。それをやっていたらファン以下になる。

今のガンダムファンというのは、ありがたいことに40代からいる。そういう世代に対して、ガンダムが発しなければいけないことは何かを考えるようになったときに、エンタメに徹すればいいとか、オレはアニメやコミックが好きだからというレベルで仕事をやってくれるなと、僕はこの業界の人たちに言いたい。

ただそれはこういう場で語るのではなく、作品で語らなきゃいけない。だからしんどいんですけど、でもアニメやコミックというのは、もうそこまで来てるんです。

安彦 40代からのファンをずっとお尻に引きずって、過去について全く語らないわけにはいかないでしょう。現に今日も僕が訊いてしまったしね。で、富野さんはZやZZに関する際どい発言もされた。これらの作品を見てたのが40代のファンなわけですよ。ずっとガンダムを思い続けてきたファンです。だから僕は、微妙な発言だなと思って聞いていたんだけど、そんな心配はいらない? オフレコにしなくていい?


コミックとアニメのファンしか見ていないから、そういう発言になるんですよ。20代になったらコミックやアニメから離れてしまったけど、でもガンダムは好きだよというファンが別の世界にいるんです。

僕はアニメの殿堂なんか大反対ですよ。でも重要なのはそこじゃなくて、もはやアニメや漫画というのは、それだけしか見ないような人たちだけの媒体ではなくなっているということなんです。

だったら、そういう目線に対して、ちゃんと呼応できるコンテンツを放り込んでいかなきゃならないんじゃないか。僕が言いたいのはそういうことです。
続く。