昨年末、ドラマに引きずられる形で読み始めた『坂の上の雲』(司馬遼太郎)ですが、4巻まで行った所で挫折して中断中。
元々、わかっていたから、手を出していなかったのですが、やはりどうも、近現代は生々しすぎて、小説の世界に没入できません。それでも、正岡子規の存命中は時代風俗なども合わせて面白く読めたのですが、子規が去り、日露戦争が本格的に始まってからは、どうにも辛くなって諦めてしまいました。
基本的に小説は、広義の娯楽小説しか読めない(読まない)のですが、私にとって歴史小説の限界は江戸期ぐらいまでかと改めて(^^; 司馬遼太郎だと『燃えよ剣』は凄い面白かったのですが、正直、新撰組、という題材はその時点で虚構性の強さを前提として読み始めたから……という所はあって、他の幕末物はどうにも食指がわかずに未読。
読書に関してはホント単純に、読み終わって「楽しかったー(面白かった)」と言えればそれでいいのです私。