連載ノスタルジー企画「六月の勝利の歌を懐かしむ」より、軽くひとまとめ。
〔スポーツナビ | サッカー|日本代表 | トルシエ会見全文アーカイヴ〕を元に引用した内容から、特に印象深かった箇所を、あえてそれらしく「切り取り」作業をしてみたものです。前後の文脈がなくても意味が通じるように手を入れてある所があるので、ご留意下さい。今回は、2000.9.2〜10.29、アジアカップ優勝後の会見まで。
- 「日本サッカーの全体を頭において試合を考えているわけで、山口を呼ぶとか他の選手を呼ぶということも、もちろん可能なのです」
- 「それぞれこの5チームというのが、アジアカップで勝つ100パーセントのチャンスを持っているチームであると思います。残念ながらその中から1チームしか優勝できないんですけれども」
- 「ナショナルチームと申しましても、その8割方はクラブで出来上がっていくのです」
- 「協会とクラブとが知恵を絞って、いい関係を保って、いい調和を持っていくことによって、いい代表チームが生まれると思います」
- 「彼(中田英寿)のアイドル性というのは、メディアの方を通じて作られた彼のイメージだと思いますけれど、しかしサッカーを発展させるために、その若い世代、彼のアイドル性は非常にいいことだと思います」
- 「日本の場合は、このスターという扱いが普通の1000倍の扱いを受けることがあります。しかし私の役割というのは、スターがいて、そのスターを裸にすること」
- 「チームのパフォーマンスというのは決して一個人の選手で得られるものではありません」
- 「ある程度選手を自由にプレーさせるためには、最低限、60パーセントのチーム戦術を守ってもらわなければなりません」
- 「もちろん相手にオーフェルマルスがいれば、明神を入れなければならない」
- 「もしミニゲームをやらせて20秒以上キープしたらやめさせます。それはゲームでは起こりえない。20秒以上キープできるのはJリーグだけだと言ってやめさせます」
- 「試合が4分たっていないのにあとどのくらい残っていると聞いてきて、あと86分残っていると答えた。それで私は時計屋なのかサッカーの監督なのかよく分からなくなりました」
- 「皆さん自身でも、日本のサッカーをみる目がもっと厳しくなると思いますし、しかしそういった厳しいなかでプレッシャーを感じたほうが、何もできない、点も取れないレベルの低いサッカーよりも恵まれたことだと思います」
- 「私はこの大会で頂点へいきたいと思います。というのは、今この直線というのが、いい結果が出ればそれが高速道路に早変わりして、そのあと日本のサッカーの進歩につながる高速道路になると思うからです」
- 「今我々は非常に境目に居ます、この大会でいい結果を出すことによって一つの国境を越えるというか、先へ進んでもっと伸びられるのか、それともこのアジアのなかで止まったままの状態になってしまうのか」
- 「もし協会が技術委員会と私をてんびんにかけるのであれば、私はこの日本を去ったほうがいいと思います」
- 「皆さんは、サッカーとフィギアスケートをよく混乱しているのではないでしょうか。常にいいものを求めている」
- 「カップが日本に足りないというわけじゃないですが、このアジアカップというのが、その先、世界に向けて羽ばたく日本には必要だと思います」
- 「本当に日本のサッカーのレベルが上がり、選手としての熟度が増すのは、今の若い選手が現在の名波と同じ年齢、27、28歳になるころだと思います」