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『メタルマックス3』買ってきた

勢いです。
シリーズ初プレイです。
とりあえず、タッチペンは使いません、という潔さに拍手。
まだ、ちょろっと触っただけですが、もちろん意図的なのでしょうが、物凄い、ファミコンテイスト。ファミコンテイストなのですが、例えば“ゲームのテキストにおける適切な姿とは何か?”について、改めて考えさせられます。
以前にも少し、何かのゲームの感想を書いた時に触れた記憶があるのですが、ある時期からのRPGって、容量の上昇とそれにともなう使用可能な漢字などの増大に溺れて、テキストが必要以上に多くなっていると思うのです。
特に問題なのが、ある種当然の帰結ではあるのでしょうが、小説の文法で書かれたテキスト、が凄く増えた。
しかし、ゲームテキストの文法と、小説の文法というのは、本当はだいぶ違うものだと思うのです。
あえて言うなら、マンガの文法、の方がまだ、ゲームテキストの文法、に近いと思う。
多分、そういう、ゲームテキストの文法、を追求しているのは、堀井雄二などごく一部の書き手だけでないかと思うのですが、日本のゲーム業界に大きな陥穽があるとしたら、ゲームテキストの研究、というのが案外と進んでいないのではないか、という事はその一つではないかと思う。
昔は良かった、とか、シンプルな方が良い、というのとは別に、ゲームにおけるベスト或いはモアベターなテキスト、ってあると思うのです。
まあ、比較検討できるほどは、ゲームやっていないのですが。
ゲームのテキスト、というのは、まだまだ進化の余地がある部分だと思う。
例えば、極端な例ですが、これの内、どれがテキストとしてふさわしいのか、という話。

  • 「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
  • 「返事がない。ただのしかばねのようだ」
  • 「返事が無い。ただのしかばねのようだ」
  • 「返事が無い。只のしかばねのようだ」
  • 「返事が無い。只の屍のようだ」
  • 「返事が無い。只の屍の様だ」

これ以外にもパターン造れますが。
まあ原文からして、漢字が使用可能なら「ただのしかばね」というチョイスは無かったのではないか、という気はしますが、問題は、平気でこの場合なら「屍」と漢字で書いて使ってしまうセンスのライターが結構居る、という所。もちろん、ゲームの雰囲気およびジャンルによっても全然変わってはきますけど。