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欧州情勢は、複雑怪奇

ハプスブルク家 (講談社現代新書)

ハプスブルク家 (講談社現代新書)


「戦は他国にさせておけ。幸いなるオーストリアよ。汝は結婚せよ」
俚諺で知られ、その結婚政策により一時はヨーロッパに巨大な帝国を現出せしめたハプスブルク家、700年の興亡を追った1冊。
ルドルフ1世の神聖ローマ帝国国王就任から、サラエボの銃声まで、ハプスブルクの帝国が生まれ、そして崩壊するまでがわかりやすくまとめられており、すっかり世界史を忘却している私でも、面白く読めました。
「宗教問題」はもう別格として、とりあえず「神聖ローマ帝国」がこの時代の理解の一つの壁でないかと思うのですが、この本含め何冊か読んで、やっと何となく理解できました。
色々わけあって、最近、13〜17世紀ぐらい中心に欧州史を勉強しているところなのですが、一つわかると、数珠繋ぎに色々とわかってくるので、改めてその気で勉強すると、非常に面白い。
その時代の人達の感覚、を理解するのは大事だなぁ、とも改めて。