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『GUNDAMぴあ』富野由悠季インタビュー「ガンダムと俺」より

しばらく前に、劇場版『ガンダム00』&ガンプラ30周年合わせで出た雑誌ですが、中身はすかすか。
ただ、富野のインタビューが載っていたので、そこだけちょっと拾ってみました。


仕事というものは条件があることで成立するものです。どんな仕事でも制作予算があり、スタッフの枠があり、制作スケジュールがあって、作品にもスポンサーがいるわけですよ。そのスポンサーの要求という枷ぐらい乗り越えないと、おもしろいものにならない。僕はそう思っています。無条件でつくられる作品は、よほどのことがないかぎり、良いものができないですね。

そもそもなんで「商業主義」が悪いのか僕にはよくわからない。『「商業主義」を否定して、おもしろいものができるのかよ。同人誌や学生映画がおもしろいと思うなら、それをずっとやってみせろよ』と思います。
この辺りが近年の富野の言動で繰り返されている所で、今、後進に向けて伝えたい、気になっている所っぽい。
まあおそらく、スポンサー騙して好きなものつくって歴史に名を残しました、みたいな感じで自分の行為が偉業みたいに伝説化する事への懸念とか牽制も含んでいるのでしょうが、作り手があって当然の制約を持ち出して言い訳するな、という事でもあります。
一方で、ビジネスは半期決算であると語り、

現金が会社やメーカーに戻ってくるのは3年以上かかるものです。興行は緩いことを許されるものじゃない。“アニメ監督にもなりきれなかった富野”という自己評価を見つめなくちゃいけないとも思っています。
と反省。
近年の富野は、ビジネスとして成功した後続作品をプロの矜持として認めざるを得ないと思いながら、あれが良くてなぜ俺にできないのか、という悔しさに煩悶しているのが、すごくわかりやすい。
その辺りがどうも、もう一本、というエネルギーになっているみたいなので、なんとかもう1本、やらかしてほしいなぁ。

機動戦士ガンダムUC』なども含めて、最近の『ガンダム』シリーズはビジネスとしてもすごく良くやっていると思います。ただ、これから先の10年を考えたときに、この路線から何が生まれるかというと、多少疑問に思っているところがある。それこそ『Vガンダム』や『∀ガンダム』でやったことと同じ実験をもう一度やらないといけないのではないかと思っています。しんどいけれども、まだ死にたくはないから、もうちょっとさせて欲しいということですね
各界の富野の弟子達は、70の祝いに、皆で集めてどーんと制作資金とスポンサーをプレゼントするというのはどうでしょう(笑)