その男、密偵

『ラジアント・ヒストリア』、始めました。

ラジアントヒストリア(特典なし)

原因不明の砂漠化により、滅びに向いつつある世界……大陸の東側にあるアリステルは、西の大国グランオルグの侵略を受け、劣勢に立たされていた。情報部に所属する青年ストックは、ある重要任務の最中に瀕死の重傷を負い、生死の境を彷徨った末に、謎の空間「ヒストリア」で目を覚ます。そこで彼は「ヒストリア」の管理者から、自分の手にした書物＜白示録＞により、“過去に戻る能力”を得た事を教えられる。失った部下を取り戻す為、過去へと戻ったストックは、世界を救う道を探す為に、時空を渡る旅人となる――。

“過去の選択をやり直す事で、歴史を変える”――というのをキーにしたＲＰＧ。
主人公のストックは、謎の書物＜白示録＞により、“歴史を大きく変える選択の場面”に立ち戻れる、という能力を得ます。ゲーム的には、特定の場所やワールドマップから「ヒストリア」を経由して、物語上で設定された時間移動ポイントに移動出来るというもの。
これにより、過去の選択をやり直して展開を変えた上で再び現在に戻ったり、全く別ルートの物語へ進んだり、という事が出来、それを繰り返しながら、大きな歴史を進めていきます。
基本的には、お互いに干渉しあう二つの平行世界を行き来しながら、ルートＡでルートＢの障害を取り除き、或いはその逆をして……という感じ。話が進むと更にややこしくなるのかもしれませんが、今の所はそういった具合。
ミソは、時空移動そのものは、セーブゾーンなど、比較的あちこちで出来るという事。ただし、移動できるポイント、は決まっているので、都合良くイベントの途中などに出現はできません。最初の選択肢の所から始まって、再びイベントを進めないといけない。でそれが、通常のＲＰＧにおける、先に進んだけど敵が強いのでもう少し前のエリアでＬＶ上げよう、と同じ意味を持っている。時空移動という物語的ギミックが、戦力立て直しなどのゲーム的システムと連動している、というのがなかなか面白いアイデア。
そういう部分も含め、割とあちこち（時に面白がったりサブイベントだったりで）移動して過去のイベントをやり直したりするので、メッセージ早送りと、イベントスキップできるプレイヤーはともかく、主人公は気が狂いそうでとても可哀想（笑）
この会話聞くのは何度目だ、みたいな。
物語は、導入部分がなかなか熱くていい感じ。
歴史を行き来する、というシステムだけに、伏線は前半からわざとらしいほどに張り巡らされており、そもそも「あるべき歴史」とは何なのか、という所から、どういった方向へ転がしていくのか、楽しみです。
システム回りは、特に不満なし。
戦闘がグリッド式という事で時間がかかると嫌だったのですが、かなりスピーディに進むので、ストレスは低く、一安心。
主人公がなかなか強いのも良い。
主人公以外のキャラまで、時空を移動してもＬＶが蓄積されているのは、ご愛敬（笑）
金髪碧眼、優男系の主人公は、表情と言動にやる気がない無駄イケメンです。職業密偵という事で設定画の刃は黒塗りだけど、服は赤！　そして足音が無駄に大きい。。……いやこれはゲーム的な問題なのですけど、どうしてここまで、というぐらい、移動時の足音が大きいです。いい加減、慣れてきましたが。
『ラストウィンドウ』と並行しながら、のんびり進める予定。