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2010年を振り返る:読書編

今年のベスト1は、『傭兵の二千年史』(菊池良生

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

久々に、知的興奮をかき立てられ、脳に刺激を受ける一冊でした。
「傭兵」をキーワードに、軍事という面から見る歴史のダイナミズム。
著者の専門の関係もあり欧州中心ですが、歴史の中で生まれる軍制、軍制の影響を受けて紡がれる歴史、相互の絡みが非常にわかりやく書かれ、歴史を学ぶ事の面白さを堪能させてくれる1冊。今年は、欧州史の再勉強を初めて、今少しまた止まってしまっていますが、引き続き、色々と勉強していきたい。
小説作品では、屍鬼』(小野不由美
例年なら、迷わずこれが今年の1冊になっていたであろう圧巻の傑作。
とにかく凄い、物凄い、物凄すぎて、正面から対峙して感想を書く気になれなかった、大作。
文庫全5巻というボリュームと、面白くなってくるまで少し時間がかかるというのがネックですが、3巻以降は一気です。……3巻まで行かないと一気にならないのか、というのは突っ込まない方向で。
“人”と“人でなし”の物語としては、記念碑的作品といえるでしょう。
屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)

それから、次点として、ダブルクロス・リプレイ・デザイア』(加納正顕)
TRPG<ダブルクロス>シリーズのリプレイで、PC全員が悪の組織所属という変則設定なのですが、今年読んだリプレイの中では一番面白かったです。
FEAR系のリプレイは、かなり意図的に、プレイヤー力に依っている所が大きくて、はまる時ははまるけど内輪受けになってしまう時もあるのですが、今シリーズはゲストプレイヤーの声優・若林直美さんが大当たり&大暴れ。加えて、<アリアンロッド>でそれどころでない社長以下が参加していない関係で、テンポが少し変わったのも良い方向に働いた感じ。現在3巻まで出ていて、次あたりで完結かと思うのですが……どう落とすのか、楽しみなシリーズです。
ところで、プレイヤーの一人である漫画家さんについて、2巻でわざわざ「こういうペンネームだが女性」という但し書きがついたのは、1巻であまりにも声優さんのPCとの絡みが濃くて、なんかクレームのお手紙でも来たのかと勘繰りたい(笑)
ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1)  星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1) 星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)