第1回、マンガ編。
とりあえず、各年のベスト選出作品。
- 2004年:『湯けむりスナイパー』(作:ひじかた憂峰/画・松森正)
- 2005年:『逆境ナイン』(島本和彦) 次点 『クロサギ』(作:黒丸/画:夏原武 )
- 2006年:該当作なし
- 2007年:『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ- Record of ATX』(八房龍之助/原作:SRプロデュースチーム) 次点 『黒博物館スプリンガルド』(藤田和日郎)
- 2008年:『徳川家康』(作:山岡荘八/画:横山光輝)
- 2009年:『暁のイージス』&『JESUS 砂塵航路』(作:七月鏡一/画:藤原芳秀)
- 2010年:『鋼の錬金術師』(荒川弘)
いきなり、濃いの来た。
まさか後にドラマになろうとはなー(^^;
TVで遠藤憲一さんを見る度に、「湯けむり」呼ばわりしている事を、ここに告白して謝罪します。
私の中で『てっぱん』の父親は、昔スナイパーをやっていたという設定ですごめんなさい。
『逆境ナイン』は、映画化で新装版が出た時の再読です。この年に初めて読んだ作品では、『クロサギ』推し。まだドラマ化前の頃ですね……まあ既に話題にはなっていて、ドラマになったりするんだろうなーという雰囲気は充分でしたが。
06年は、特にインパクトのある作品がなく、該当作なし。
八房さんは、単純にファンです。『Record of ATX』は、原作付きのお陰で本人の駄目な所がうまく隠れていて面白いと思いますが、癖が強いので好みの分かれる所であろうかとは。『黒博物館スプリンガルド』は、『からくりサーカス』終了後、『邪眼は月輪に飛ぶ』に続いての短編作品。『月光条例』終わったら、またやってくれないかなぁと思っています。藤田和日郎は、時々、こういうコミックス1巻分ぐらいの集中連載とかをしてほしい漫画家。その分量で面白い話をまとめられる能力のある漫画家、というか、逆に長くなりすぎるとげふんげふん。『うしおととら』は、綺麗にまとまったけど。
『徳川家康』は、文庫版、再版物。大先生の日本史ものの中でも、屈指の面白さだと思います。山岡荘八の“綺麗な家康”が気に入らない層もあるかとは思いますが、大先生の日本史ものに入るなら、これがお薦め。
09年と10年は、完結記念。
その他、各年の振り返り記事で好意的に名前を挙げたマンガ。
勿論、挙げてなくても面白かったマンガは色々とありますが、ここ数年の進行形の(だった)作品では、『闇のイージス』(『暁のイージス』)・『鋼の錬金術師』・『アイシールド21』・『Q.E.D 〜証明終了〜』といった辺りが、鉄板。どちらかというと少年マンガに偏るのは、恐らく比較的、青年マンガはまとめ読みする傾向があるからだと思います。なので、単年では名前を挙げても、継続して毎年は名前を挙げない場合が多いような気がする。
2004年:『闇のイージス』『鋼の錬金術師』『アイシールド21』『冒険王ビィト』『げんしけん』『ケロロ軍曹』
2005年:『闇のイージス』『アイシールド21』『ARIA』『Q.E.D 〜証明終了〜』
2006年:『闇のイージス』『鋼の錬金術師』『アイシールド21』『ARIA』『Q.E.D.』
2007年:『史記』『金剛番長』
2008年:『金剛番長』『ギャンブルッ!』『岳』『へうげもの』
2009年:『アイシールド21』『魔人探偵脳噛ネウロ』『鋼の錬金術師』『テルマエ・ロマエ』『夜は短し歩けよ乙女』
2010年:『寄生獣』『ヒストリエ』『金剛番長』『スーパーロボット大戦OG-Record of ATX-』、『JESUS〜砂塵航路〜』『Q.E.D.』『保健室の死神』『宇宙兄弟』『へうげもの』『GIANT KILLING』『聖お兄さん』『嘘喰い』『岳』
青年マンガで注目は、映画公開の迫る『岳』が、ブレイクするといいなー。本編はなんか既に、ビッグコミック的貫禄を身につけてしまっているので、いつでも安心して読めるマンガになっていますが(笑) 凄く、ビッグコミックの伝統を感じるマンガです、『岳』。
他はまあメジャー作品が多いので特に強調する事もないかとは思いますが、映画化も決定した『宇宙兄弟』がどこまで昇っていけるかは楽しみです。前に書きましたが、本音としてはこのマンガは、メディア化にさらされる事なく地味に続けて欲しかったですが。まあ、こればかりは仕方がない。
過去7年のベスト3(完結作品のみ)を挙げるとすれば、
殿堂 『湯けむりスナイパー』
1位 『闇のイージス』&『暁のイージス』
2位 『鋼の錬金術師』
3位 『ARIA』
という所か。
愛しているから、敢えて『鋼の錬金術師』より上に置きますが、まあほぼ、順不同。
完結作品という事では、クライマックスの美しさにおいて『魔人探偵脳噛ネウロ』は特筆しておきたい。あれは素晴らしかった。