第5回、TV編。
各年のベスト番組。
- 2004年:『斬り捨て御免!』(TV東京/再放送)
- 2005年:『長七郎江戸日記』(TV東京/再放送)
- 2006年:『隠し目付参上』(TV東京/再放送)
- 2007年:『江戸の牙』(TV東京/再放送) ☆特別賞:番外として、劇団の女優連れ込みが発覚(その頃、ケロンパは韓国に)した直後の収録だったのか、虚ろな表情で何もコメントしないキンキンが登場した回の『アド街ック天国』(TV東京)
- 2008年:特になし
- 2009年:『ワンダーxワンダー』(NHK)
- 2010年:『空から日本を見てみよう』(TV東京)
……どれだけ、TV東京お昼の時代劇アワー好きだったんだ、という感じですが、70年代時代劇には、夢と浪漫と狂気が胸一杯に詰まっています。70年代特撮がアメージングなら、70年代時代劇はまさにルナティック。
『斬り捨て御免!』はレジェンド級です。聖闘士でいえばゴールドセイント。
近年では『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵などで知られ、落ち着いた佇まいと重厚な演義を見せる名優・中村吉右衛門の、「大きな声ではいえないけれど、あの血統は助平顔だよね」と言う茶の間の声に応え、吉右衛門演じる主人公・花房出雲が毎回のゲスト女性キャラと何となくいい仲になり、クライマックスでは大上段から奇声一発「ご・めぇぇぇん!!」と悪を切り伏せる、超時代劇。
一回ぐらいライブ感想書いたかと思って探したけど見つからず、残念。
なんかもう、それどころでは無かったらしい。
この「ごめぇぇぇん!!」は文字で書いてもニュアンスが全く伝わらないのが残念でたまりません。
なお、第1部・第2部は、中村吉右衛門がちょっとおかしい、程度が見所の当時標準的には普通の時代劇だったのですが、何があったのか第3部で特撮ヒーローものの要素を積極的に取り入れた結果、大気圏を離脱して星になってしまいました。改めて確認したら80〜82年の放送でしたが、細かい事は気にしない方向で(おぃ)
長七郎は定番もの(今、千葉TVで再放送していたり)ですが、これは本放送も見ていて好きだったなぁ。里見浩太朗の同時期もう一つの主演シリーズである『八百八町夢日記』と比べると夢日記の方が好きでしたが、殺陣は長七郎の方が格好いい。なにしろ二刀流! 更に「俺の名前は引導代わりだ! 迷わず地獄へ堕ちるがいい!!」と、冒頭に逆らう者は全抹殺宣言。夢日記の方は、奉行がわざわざ「榊夢之助」を名乗って悪の組織に潜入(金さんパターン)、クライマックスの突入時に夢って大書した扇子がどこからともなく飛んでくるとて、悪役の髷が切れる、という狂った演出が好き(笑)
……しかし、普通にフルネーム出てくる辺りの洗脳され具合は我ながらなんですが(間違ってないとは言い切れないけど)、偽名は覚えているけど奉行の本名を覚えていない(笑) 松平長七郎長頼は出てきても、お付きのおじさんの名前が一切出てこなかったり。
『隠し目付参上』については、当時書いた文章をご覧下さい。
■〔そんなわけで昨日の『隠し目付参上』はこんなに凄かった/2006年12月27日〕
今、自分で読み返しても、凄いや(笑) この1本だけで2006年のベストに輝きました。
『江戸の牙』の感想はこちら。
■〔TV東京お昼の時代劇アワー『江戸の牙』/2007年3月23日〕
これは普通に面白かった。
あと、07年は特別賞として、本当にやばかったキンキン。
08年以降は、お昼の時代劇アワーが韓国ドラマに取って代わられてしまい、テンション大ダウン。
もっと再放送を!
09年『ワンダー×ワンダー』は、ホッケ柱の回が凄かったです。この番組は、スタジオゲストに何故かいまいち好きでない人が居る率が高い、のを除けば実に素晴らしい番組。4月からはレギュラーではなくスペシャル番組扱いに変更されたみたいですが、ロケがけっこう大変そうなので仕方がない、か。
再放送ドリームが失われて以降、あまり瞬間最大風速的な番組に出会う機会が少ないので、昨年は順当に今一番好きなレギュラー番組から。
他にここ数年愛好しているのは、『世界ふれあい街歩き』(NHK)と『美の巨人たち』(TV東京)です。
……思ったよりTV東京好きだなぁ、自分。