何だか随分とねじれの入った企画でありますが、マンがという別ジャンルのアプローチだから許された側面のあるものを、同じ土俵に乗せてしまうというのは、結構リスキーな企画のような気はします。むしろ途中にクッションが挟まった事により、ストレートなリメイクよりもかえって、そこにまつわる人々の感情の問題を複雑にしそう。
しかし、“やりがいがある”というよりは、“できればやりたくない”仕事な気がしますが、誰が監督を引き受けるのでしょうか。
現実的にありそうなのは、総監督:安彦良和(名前だけ)と打って、川瀬、福田、高松辺りのランクの監督を「助監督」名義で3,4人付ける形でしょうか。
あったら面白そうなのは、『∀』辺りでの、富野門下生(森邦宏、渡邊徹哉など)が手を挙げる事、ですが、大作の監督をやらせてもらえる立場なのかどうかは、知らない。
まあ何にしろ、富野監督はこれを担保に、サンライズに1本、好きなようにTVシリーズを撮らせるよう要求してみたら通るのではなかろうか。