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供養と解放

安彦良和にとっての『ガンダム THE ORIGIN』は、富野由悠季にとっての『∀ガンダム』だったのか?
なんて事を思いついたのだけど、特に根拠はありません。単なる思いつきです。
検証するほどには、安彦良和というパーソナリティに対する思い入れもない。
好きとか嫌いとかではなく、単純に、思い入れがない。
勿論、富野由悠季安彦良和は立場的にも思想的にも違うので、あくまで位置づけの問題であって、その意味は違ってくるとは思うのですが。
ちなみに、2009年の「ガンダムエース」誌上での「富野由悠季×安彦良和対談」で、安彦良和は『∀ガンダム』についてはこんな風に述べています。


当然僕は∀を見てません。ぶっとんだデザインで、月を掘ったらいろいろとモビルスーツが出てくる……大変な設定だな、これはついていけないやってパスしちゃった。その後福井晴敏君と対談することになって、彼がノベライズした∀を読んだら、すごく面白かったんですよ。さすが、福井君が書くとガンダムもこんなに面白くなるんだって思った。で、息子に∀の資料を見せてもらったのね。そしたら、福井君の書いてるのと一緒だった。むしろ、彼が原案を追い越して書いたオリジナルの部分のほうが、僕は駄目だった。そのときに∀というのは名作だったんだと気付いたんだけど、今の富野さんの話で腑に落ちた。あれはファーストの呪縛から吹っ切れてるんだね。
安彦さんは、富野に『THE ORIGIN』読んでほしいなら(富野がひたすら誤魔化すので実際に読んでいるか不明なのですが、この辺り、完結に際して富野からのコメントとかあったのかしら)、『∀』ちゃんと見ないと駄目だと思うんだよなー。
安彦さんは、『THE ORIGIN』連載終了を機に、『∀』を見るべきだと思うのです。
そして富野は、『THE ORIGIN』を読む。
その上でもう一度、誌上対談をセッティングすると、また面白いかもしれない。