あくまで、数字として出ている部分からの分析で、巨人以外の各チームの細かい事情には詳しくありません。ご寛恕いただいた上で、場合によってはご教示いただければ幸いです。
楽天の盗塁の半分は、聖澤で出来ている
パリーグ順位表
順位 チーム 試合 勝 敗 引 勝率 差 打率 本塁 得点 失点 防御率 盗塁 四死球 犠打 失策 1 ソフトバンク 75 47 23 5 .671 − .265 58 301 179 2.31 93 206 73 21 1 日本ハム 72 47 23 2 .671 − .259 50 260 169 2.08 45 195 66 36 3 ロッテ 73 34 35 4 .493 12.5 .251 30 248 217 2.78 53 245 69 29 4 楽天 75 33 38 4 .465 2.0 .234 32 201 248 2.91 62 184 73 42 5 オリックス 76 33 39 4 .458 0.5 .242 36 239 284 3.44 27 222 68 45 6 西武 73 28 43 2 .394 4.5 .239 59 261 274 3.26 41 231 63 40
パリーグここまでの状況は、
ソフトバンク 日ハム マッチレース
3〜5位 泥沼
西武 みんな早く来ーい、ここはとっても良いところだ
といった具合。
交流戦を脅威の勝率.818で制し、貯金14を荒稼ぎしたソフトバンクは、12球団唯一、一試合平均得点が4点を越える打撃がまずは光ります。その上で、防御率も2点台前半、と隙なし。一皮剥けた感の松田が、打率.276(リーグ9位)・本塁打17(2位)・打点51(2位)・得点圏打率.343(4位)、と打線を引っ張り、盗塁もリーグトップの93。失策21と、納得の貯金24。
同率で首位を走る日本ハムは、なんといっても、脅威のチーム防御率、2.08。共に防御率1点台のダルビッシュ(13勝)、武田勝(8勝)に加え、防御率2.90ながら何故か9勝2敗と、武田勝から何かを吸い取っている感のあるケッぺル、更にウルフ(8勝3敗)と、勝利数のベスト10に4人の名がある先発陣は圧巻。更に26セーブ(リーグ1位)の武田久と押さえも盤石。打線の方でも遂に覚醒した中田が打点51(リーグ2位)・得点圏打率.351(2位)、長打率.471(3位)と勝負強さを見せ、これで打率が上がって安定感が増してくれば脅威といって良いでしょう。
怪我人に苦しまされたものの、なんとなく3位までやってきたロッテ。Bクラスの3チームに比べると投手陣が整備され、得点>失点、になっているのが強み。気が付いたら、藪田が、防御率1.60、18セーブ(2位)で、なんとなく守護神になっていた模様。本塁打は少ないもののチーム打率は.250を越えており、この数字ならもう少し勝っていてもという感じはありますが、井口が好調なものの、その後ろで確たる軸になるバッターが居ないのが今ひとつ波に乗れない要因の一つか。
楽天は、得点力の低さを考えると、まだよくやっている方か。なんだかんだで、防御率も3点以下に収まっており、ゲームを破綻させてはいません。主砲・山崎の帰還で、得点力が上がってくるかどうか。
今季アップダウンの激しいオリックスは、全体的に低調。防御率の悪さもさる事ながら、エラーが多いのも目立つところ。チームの盗塁頭が5個(森山)、というのも、リーグ全体の中で見ると、一つ厳しいところ。
悪夢の連敗で最下位に落ち込んだ西武は、本塁打(リーグ1位)、得点(リーグ2位)に対して、打率(リーグ5位)、防御率(リーグ5位)と、微妙にちぐはぐ。特に、他球団が大体40〜50にまとまっているホールドポイントが、26と段違いに少なく、中継ぎ不足が見て取れます。本塁打(26)と打点(54)で2冠を走る中村を抱えているものの、登板過多への無言の抗議ではないかという気さえするエース涌井の不振(5勝7敗、防御率2.98)と、シコースキーの帰国による、守護神不在はかなり深刻か。
他、こまごまとした事。
西武、オリックスは、中村、T−岡田とチームの打点王である主軸の得点圏打率が、.224(中村)、.240(T−岡田) と低いのも問題の一つか。この低さで、二人とも打点リーグ1位と4位だったりするのですが。
四球王は、井口が貫禄の53個で、2位の栗山になんと16差。出塁率、なんと.422。
死球は糸井が13個でトップ。糸井は打率.321(リーグ1位)もあり、井口と共に、リーグトップの出塁率.422。
伊志嶺(ロッテ)は、打率(10位)といい盗塁(6位)といい犠打(2位)といい、このまま順調なら新人王の最右翼か。
パは完全に、優勝争いと3位争いに分かれてしまっていますが、どうなりますやら。