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というわけでとりあえず、『仮面ライダーBLACK』を見た

定期的に感想書くかもしれないので、一応見出し作って別項で。
#1「BLACK!!変身」
何故か、シャワー室で裸で絡む光太郎と信彦
……はさておき、TVシリーズ復活作という事で、さすがに力の入った第1話。
冒頭に追走劇を持ってきて、徐々に事情を明かしていくという構成はそれなりに面白いし、映像演出も凝っています。
お陰で三神官が少々間抜けにはなってしまってますが。
Bパートに入って顕著に、随所の繋ぎの説明が飛ぶのは、上原正三だから仕方がない。
気が付くとゴルゴムが既成事実化しているのも、上原正三だから仕方がない。
なんかいきなり変身しちゃうのも上原正三だから(以下略)
…………誰だよ、大先生に脚本頼んだの?!
でも、「父さんだって戦わなければこの廃墟と同じじゃないか!」は名台詞。
そして何だかもやもやした部分は、最後のナレーションで全て説明して既成事実にしてくれるので大丈夫(笑)
「暗黒結社ゴルゴム」とか「人類の自由の敵ゴルゴム」とか「自由の戦士・仮面ライダーBLACKとなった」とか。
ある程度、原典回帰を模索した作品ではあるので、怪人の怪奇っぽいデザインは、見直すと割と秀逸。クモ怪人と集団戦をやった意義とか、唐突なライダーパンチとかは謎ですが。戦闘シーンの振りの無さ、という点では、妙に70年代的。そこは回帰しなくて良かったと思います(笑) 二昔ぐらい前の特撮とかロボットアニメは、単純な見せ場+尺稼ぎの意味もあるのでしょうが、だらだら苦戦していたと思ったら、突然、必殺技で一発、という展開が非常に多いのですが、この構成にメスを入れた作品というのは、歴史的にはどの辺りになるのだろうなぁ。
重厚なドラマで知られる『ウルトラセブン』も、全く面白くない戦闘を結構延々だらだらとやっていたりします。勿論たまには面白い戦闘もありますが、基本的に『セブン』は、戦闘の尺は半分以下で十分な出来(^^; あの作品の最大の欠点は実は、戦闘が面白くない事。
円谷の面白戦闘といえば『ウルトラファイト』ですが、原点設定はさておいといて、海岸縁などで着ぐるみ怪獣とウルトラセブンらがバトルロイヤルするこの短編シリーズ、正義のヒーローの仮面をかなぐり捨てたセブンが、躊躇無く卑怯な戦法を取るところが非常に面白いです。
岩陰に身を隠したセブンが、横を通った怪獣に不意打ちで足下にチョップを決めると共に、ナレーションが「おおっと、セブンがエレキング(確か)の脛をかっぱいだー!」は未だに忘れられない。
……話がずれました。
ええっと、あれだ、これを見て白倉伸一郎が、「違うんじゃないか?」と思ったというのは、なんか頷ける(笑)
「新しいヒーロー」には「新しい思想性」が必要なのではないか、という考え方に立てば、『BLACK』には確かに新しい思想性は無い。その良し悪しはまた別として。
#2「怪人パーティ」
サブタイトルでもう駄目か、と思ったら、意外や、世紀王の誕生日を祝うパーティの雰囲気とか、蟲の王、的な演出とか、なかなか秀逸。
前回、一生もののトラウマになりそうな光景――謎の糸まみれになって路上に転がる父親の死体――を目撃した、義理の妹である女子中学生(高校生?)に、「その家は危険だから荷物をまとめて逃げろ!」とか、電話で投げっぱなしな指示だけ出す主役は、記憶は失わなかったけどたぶん脳改造済みだから仕方がない。
……と思ったら、Bパートで一応、喫茶店&ダイビングショップを経営する先輩宅に匿う。
「後は任せた」的な感じで、どうやら初対面っぽい女の子に店を任せて、海へと去っていく先輩。
やってくるお客さん。
先輩「杏子ちゃんなら大丈夫」
光太郎「さ、元気を出して」
そんなわけがあるか、この 虫 人 間 め
改造手術の後遺症は深刻だ……。
秋月杏子(信彦の妹、光太郎の義理の妹)は、今の視点で見るともっさりした女子中学生にしか見えないのですが、この展開だと、一応、女子高生なのかな……どちらにせよ、経営的には大きな問題しか感じませんが。
さて前回、全裸でゴルゴム基地から逃げ出したと思われた南光太郎は、手術用パンツ?をはいていた事が発覚。
パンツ一丁でバイクに乗ったライダーは、アマゾン以来ではなかろうか。
それにしても毎週、こんなサービスシーンがあるのだろうか(笑)
ゴルゴムの痕跡を追って、パーティに参加していた女優の元を訪れる光太郎。回想シーンで、「俺、ファンなんだ!」と叫んでいたし、それなりに知名度のある女優さんみたいな扱いだったのに、やたら安そうなマンションに住んでいるのはご愛敬(^^;
ここでその女優さんを口封じで殺害したヒョウ怪人が、逃走する時に、怪人から四つ足のヒョウの姿になって走るという演出は格好良かった。ヒョウ怪人は、デザイン的には格好良くもないのですが、戦闘のジャンプ合戦も格好良かったです。やはり、おざなりに倒されてしまいますが。
最後、女子高生を風船で懐柔しようとする南光太郎
虫 人 間 だから仕方ない
しかし、久々に上原脚本をばっちり見ると、パンチ力あるなぁ(笑)
誤解なきように書いておくと、上原正三が嫌いなわけではありません。どうかと思う時は色々あるけど(笑) 基本的には歴史上の偉人なので好きとか嫌いとかいう存在ですらなく、大先生に関しては、今とは違うルールの戦場をくぐり抜けてきた古参兵を、現代戦のルールで批評しても仕方ないというレベルであり、上原脚本はすべからくネタとして楽しむべきであると思います。
あと、勿論、脚本が良いに越した事はないのですが、特撮って、脚本が多少がたがたでも、演出が良ければ見られるんですよ、少なくとも私は(見られる、と、評価する、は勿論イコールではありません)。
脚本が良くても演出が悪いのは駄目ですが、脚本が多少悪くても演出が良ければOKです。
「SFは絵だ!」とは野田昌宏の名言ですが、それを借りると、「特撮はビジュアルだ!」と思う。