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『機動刑事ジバン』感想1

#1「僕のかわゆい少女ボス」
かわゆい……かわゆい、と来たかぁ……
冒頭、とある研究所から奪われたフロッピーディスク(!)を追って、ジバン、緊急出動。
まずはお約束のカーチェイスですが、犯人グループに対するジバンの攻撃が、「死んじゃったら死んじゃったでいいや」という容赦の無さで、恐ろしい。専用車から撃ったビームで、ジープ吹き飛ぶし(笑)
犯人を確保しようとか、そういう意図が全く感じられません。
多分、ジバン作ったのは、アメリカ人
続けての倉庫での戦闘では、腕のモーター部分?が故障するなど機動刑事っぽい所を見せつつ、警察手帳を取り出しての口上。
「礼状なしで逮捕」とか
「バイオロン犯罪と認めた場合、独断で処刑OK」とか
いちいち怖いぞジバン。
結局、フロッピーを奪われるのは阻止したものの、正体を現した怪人には逃げられてしまい、ここで一度、敵組織の顔見せ。
中年の恰幅のいい博士が、若い女二人をはべらかす、ただれた組織、バイオロン。
バイオロンのボスであるドクター・ギバは、外国人の俳優に飯塚昭三が声をあてるという面白い事をしているのですが、声と動きがあっていなくて、違和感が凄い激しい(^^; というか技術的な問題なのか何なのか、全体的に、アフレコがやたらに合っていません。
ジバン抹殺を目論むドクター・ギバは、東京都内に生体型コンピューターウィルスをばらまくと共に、各地で子供を誘拐し、ジバンをおびき出す作戦に。ついでに、誘拐事件の捜査にあたる女刑事(ジバン人間体の時の先輩刑事)も一人さらってきますが、何故さらったのかは全く意味不明。
作劇上の理由は勿論、レギュラーキャラである先輩刑事の顔見せなわけですが、その為だけにさらうという、ひどい脚本。しかも先輩刑事をさらう理由を作る為に、組織の作戦としては何の意味もなく子供を攫うという、二重に酷い内容。
ウィルスの発生源を突き止め、バイオロンの基地に侵入したジバンに襲いかかる巨大触手。
せっかく「機動刑事」でメカメカしてくしている割に、敵があまりひねりの無い十年来の怪奇生物、というのは勿体ない所。カメレオンモチーフの怪人なのに、足から触手生やしているのも意味不明(笑)
基地にはさらわれた子供達と女刑事も触手に掴まっていたのですが、さらわれた子供と一緒にひたすら「助けて」とわめくだけで、女刑事は何の役にも立ちません。
むしろ、マクシミリアンで撃ちたいレベル。
正直あまり強くない感じのジバン、どうするのかと思ったら右腕からドリルが出てきて、ピンチを脱出。
しかし、続けて謎の巨大生物が出てきて、再びピンチに。
またもあっさり掴まる女刑事と子供達。
どうするジバン、と思ったら、警察手帳を取り出して、パトカー(レゾン)を呼んだ!
このパトカーが強い
序盤のカーチェイスでも、犯人グループのジープを一撃で粉砕したレゾンビームで巨大怪物を倒し、再び窮地を脱出するジバン。女刑事と子供達も逃げだし、生体コンピューターウィルス散布装置(よくわからないので突っ込まないでください)を破壊すると、その余波で基地が大爆発し、降り注ぐ瓦礫の中を、レゾンに乗って脱出するジバン。
…………子供達、死んだだろう、これ(笑)
にしても、困ったらとりあえず主題歌流しておけ、的な演出は良くない。
主題歌格好いいから、ちょと騙されるんですけど。
最後は基地の外で怪人を倒し、女刑事と子供達の元に人間体で走ってやってきて(ウルトラマン方式)、突っ込まれると笑って誤魔化して終わり。
人間時の名前が「田村直人」と、凄まじく普通なのが、全編通して一番の衝撃かも。
一条寺烈→伊賀電→沢村大→城洋介→剣流星→山地闘破
と来て、どうしてそうなった。
戦隊シリーズでもよくありますが、1話は敵味方の主要キャラの顔見せとアクション重視で、背景の説明は後回し、という手法で作られており、「かわゆい少女ボス」との関係、なぜジバンになったのか、そもそもジバンとは何者なのか、などに関しては2話以降に持ち越し。
ただ、連続で見るには正直辛い出来の1話だったので、とりあえず今回は1話だけ。