＃５「みどり色の怒り 不死身ガス人間」
自前の秘密基地建設の為に、イーグルの資材を奪う毒ガス仮面。
黒十字軍も色々と、予算の都合がある模様。
追撃してきたアカとミドを撃退した毒ガス仮面は、毒ガス噴射能力と共に、内臓した不死身回路の力により、体を気体化して（？）あらゆる攻撃を回避できる力を身につけていた。その力を持ってゴレンジャーを倒すべく、自らゴレンジャーのアジトを探し回る毒ガス仮面。
…………あ、あれ？ ３話で、青銅仮面さんが発見していませんでしたっけ、ゴレンジャーベース。
ちゃんとしよう、報・連・相！
街中を、黒い帽子に黒マントという姿で歩き回る毒ガス仮面（顔まんま）。この辺りで、ビルの上から取ったようなカットがあるのですが、明らかに、周りの人の一部が「え？ 何これ？」みたい感じで、毒ガス仮面を見ています（笑） いや、劇中でも正しい反応といえば反応なのですが、たぶん、エキストラとか使わないで、普通の日中に撮っている。人混みの映像としてはその方が自然になるのですけど、７０年代を感じさせるカット。
街をうろつき回った末に、たまたま、スナックゴンを訪れる毒ガス仮面。
「ガス……いや、カレー」
…………何故たまに、そういう無茶なギャグを入れようとしますか（笑）
結局カレーも食べずに帰ってしまうのですが、その後、長官「毒ガス仮面が来たぞ」、てなんかもう、色々とおかしい。
毒ガス仮面に所属している支部を全滅させられたミドが暴走して毒ガス仮面を追いかけるが、返り討ちにあって捕まってしまい、高電圧でミドを拷問する毒ガス仮面。そのあと何故か、椅子に縛り付けて拷問しているミドの前で、不死身回路を交換し、弱点を曝す毒ガス仮面。
明らかに、不死身になった分、知力が下がっている。
リスクない所にリターンなし。
最後は、呼び集めたゴレンジャーとの戦いで、不死身回避によってゴレンジャーを翻弄するも、弱点の後頭部（不死身回路が入っている）をミドに攻撃され、逃げ出した所をゴレンジャーストームで大爆発。
今回は、５話にして作戦考えるの面倒になったので、アクションで誤魔化してください、みたいな話で、あまり面白くありませんでした、残念。
＃６「赤い謎！スパイルートを海に追え」
イーグルの秘密基地の情報を得た鉄輪仮面が、基地を襲撃して、その他様々な秘密基地の情報の入ったマイクロフィルムを強奪。
暗号を解読される前に鉄輪仮面を探し出せ、と、アカとミドが出撃！
キャストのスケジュールの都合でもあったのか、２週続けて、アカ＆ミドがコンビで活躍。
隠れ家を強襲された鉄輪仮面は、バイク→モーターボート、と割と本気逃亡。
黒十字軍の敵仮面は割と“人間くさい”のですが、技術的にゴレンジャーと似たり寄ったりな気がしてきました。
古い特撮では、何故か、モーターボートでチェイスシーンというのがありがちなのですが、道路では撮影許可が降りにくかったけど、海上だと取れた、とか、そういう事なのかなぁ……画面の大きさの問題もありますが、あまりボートのチェイスシーンというのは、２分ぐらいやられても、面白くはない。
ちょうど付近に居たクルーザーに潜伏し、アカとミドの追跡を振り切った鉄輪仮面はマイクロフィルムを解読し、イーグルの兵器開発基地などの情報を、本部に連絡。
地下からにょきっと突き出した黒十字ミサイル砲の攻撃を受け、二つの基地が壊滅してしまいます。
ここの特撮が、別の作品のフィルム借りたのかなーと思うぐらい、無駄に派手。なぜか、地面とか割れてしまいます。どちらかというと、怪獣が出現しそうな勢い。映像的には、コンビナート破壊なんですけど、なんか特技監督が円谷を意識して、ノリでやってみたとかなのかなぁ。
続けて、ゴレンジャーベースの場所を解読しようとする鉄輪仮面ですが、間一髪、再捜索していたアカとミドが間に合い、ゴレンジャー集結。戦闘では、ブルーチェリー（アオの個人武器。弓矢）の攻撃をうけた鉄輪仮面の体がほどけて、金属の輪が磁気テープみたいにびろびろーんとなってしまう演出が格好いい。
ラストはモーターボートで逃げ出した所を、ゴレンジャーストームで大爆発。
本当にゴレンジャーは後ろを見せた敵に、容赦ない。
黒十字軍の総統が「ゴレンジャー基地を見つけられれば」と悔しがるのですが、なんだろう、
青銅仮面の戦犯ぶりは半端ない。
きちんと上に報告しておけば、こんな事にはならなかったのに……。
あと、ナレーションが綺麗にまとめて如何にもゴレンジャーの勝利のように謳っていますが、秘密の兵器開発基地などを二つ、完膚なきまでに破壊されているので、今回に関していえば、プラマイでは明らかに黒十字軍の勝ち。
まあ、敵組織がひたすら負けっぱなしというのには疑問を感じる方なので、時にはそんな回があってもいい……か。
