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『秘密戦隊ゴレンジャー』感想4

ゴレンジャーが単体で、ロケット噴射で飛べるのってちょっと卑怯だよなぁと、いつ見ても思う。
第7話「ピンクの月光!オオカミ部隊」

幼稚園児が狼男にさらわれた! だがそれは、黒十字軍によって狼男に変身させられてしまった彼女の父親だった! 一般人を狼男に変える事で世界征服の先兵に仕立て上げようとする「オオカミ部隊作戦」! その指揮を執るのは……三日月仮面!
インパクトが凄かった回。
造形がクレイジー
色使いがマッド。
いきなり病院のベランダに現れるミステリー。

そして、この格好で、バイク乗ります
どころか、アカレンジャーとまさかのバイクファイト。
視界は口の所かなぁ……この時代のスタントは、よくわからない所で命張っているから凄い。
一度は正気を取り戻したものの三日月仮面のムーンライト光線によって再び狼男になってしまう父、それを追いかけて黒十字軍に捕まる少女、それを追いかけて黒十字軍に捕まるモモ、脱出を図るも少女を人質にされてオオカミ遺伝子を打たれそうになるモモ、助け出したものの再びムーンライト光線を受けてゴレンジャーに襲いかかる父親、と、ゲストの親子が終始迷惑
話のテンポも悪くて、見所は、三日月仮面のバイクアクションぐらい。
あとラストのバトルで、「カレーばかり食っているのは誰じゃ?」「カレーといえばキレンジャーが有名」と、敵の戦闘員とほのぼの会話をしながら、直後にサバ折りで圧死させるキレンジャーは、やはりカタギの出身とは思えない


第8話「黒い恐怖!殺しの毒牙」
また出てきたよ、世界的平和主義者!(こちらが先)
もしかしてこれも大先生の持ちネタなのかと思ったら、今回の脚本は、高久進&新井光。後者は知らないけど、前者は東映ヒーローもののメインライターの一人です。
その世界的平和主義者スコット氏が来日、体育の授業中の中学校の校庭をガン見。
今だったら、確実に通報されるレベル。
江戸川司令の指示により、黒十字軍に命を狙われるスコット氏を護衛するゴレンジャー。スコット博士は、その平和主義をまとめた論文により、江戸川司令いわく「彼の主義によって、多くのひとびとが、黒十字軍と戦う決意を固めている」というほどの、大人物。しかし、ある目的を持って来日したスコット氏は、「サンキュー」と言いながらも、明らかにゴレンジャーからも逃げている
訝しむゴレンジャーであったが、イーグル調査員によって、その来日の目的が判明。スコット氏は15年前に生き別れた日本人の妻と娘を捜しに来たのであった。だが既に妻は亡く、娘の勤め先に向かったスコット氏は、先回りして娘に変装した黒十字軍の毒キバ仮面の操るスーパーコブラの毒牙に倒れてしまう。
病院に運び込まれたスコット氏を診察するのは、髭がダンディーだがやたらに淡泊な医者。
「手のほどこしようがありません」
「血清は東京のどこにもない」
「新種のスーパーコブラで、伊豆のスネークセンターにしかない」
「1時間以内に持って来るのは無理でしょう」
この場に家族が居たら、グーで殴られるレベル。
アカからの連絡を受け、バリドリーン(ゴレンジャーの飛行メカ)で伊豆に飛ぶアオとキ。スネークセンターには既に黒十字軍の手が回っていたが、なんとか血清を手に入れる。
アカ「先生、あと10分だけ保たせてください」
医者「出来る限りの事はしてみます」
Bパート入って急に態度が真剣になっている医者は、多分、CM中にアカに廊下に呼び出されて何かされた。
いよいよ気力の勝負という事になり、父の名を呼ぶようにと娘(本物)を病室に連れてくるが、15年前に母と自分を捨てて国へ帰った父を、娘は頑なに認めようとしない。迫る強面、
「呼んであげなさい」
なんでそんなに高圧的なんだ、アカ
最終的には、死の床に伏せた父を前に娘は素直になり、黒十字軍の妨害はあったものの血清は間に合い、毒キバ仮面はゴレンジャーストームで爆死、の大団円。しかし、論文書く為に故国へ帰って15年帰ってこない父は、普通に許さなくても良かったような気はする。