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『仮面ライダーフォーゼ』第1話感想

ここ数年、時間とか根性の都合で見ていなかったので、TVシリーズの新作を見るのは久々。
で、開始10分ぐらい(食堂の辺り)で疲れてきて心がくじけそうになったのですが、ドラマが毎回このノリだと、ちょっと辛いなぁ……。
何回か見ていれば、慣れてくるかもしれませんが。
一方で、アクション始まるとそれなりに見られるのは、伝統芸の強み。
伝統芸の強み以上の何かがあったかというと、そんなに衝撃とか感動はありませんでしたが。
ツールでパワーアップ型という事でか、あんまり強くないし、フォーゼ(笑)
CMで「40個以上!」とか言ってましたが、玩具の仕込みも大変です。
全国の親御さんも大変です。
あのドリルキックは、着地の時にへまをすると足が大変な事になりそうで、いつかアキレス腱断裂とかするのではないかと、ちょっと心配でドキドキします。
作品として一番厳しいのは、肝心の歌星賢吾が格好良くない事。……や、あくまで好みの問題ですし、頑張れば格好良く見えない事もないかもしれませんが、正面からとか、ちょっと厳しいよなぁ。冒頭の演出を見るに、キラキラした美形ポジションとおぼしき彼が、同じ学校の生徒が行き交う通学路でラブレターを渡されるという難度の高いプレイを要求されるにしては、グレードが低すぎる
現実性の問題から言えば、“必ずしも美形だから通学路でラブレターを渡される”わけではないのですが、性格描写もないのに通学路でラブレターを渡されるという事は“このキャラは二枚目ポジションです”という合図なわけであって、ならばその演出に耐えうる素材でなければいけません。
二次元のフィクションは演出が素材を補完しえるけど、実写の人間はどうしても素材が勝つものであり、演出はその補強にしかなりません。
故に物語の積み重ねを抜きに、演出のみでキャラクターを表現しようとすれば、それに適応できる素材(役者)が必要になる。
ここが二次元と実写の演出の大きな違いなのですが、世界を戯画化するならば、演ずる役者がそのピースとしてふさわしくなければいけない。
例えば演出で“不気味に”“(演出上の)格好良く”とかは撮れるけど、“通学路でラブレターを貰うほどの二枚目”として撮るのは演出のみでは無理、という話。それをするには、素材そのもに説得力が無くてはいけないし、説得力が無いのならば、そもそもそういった演出をするべきではない。それを取り違えると、酷い事になる、と。
冒頭がああいう演出でなければ歌星くんもそれほど気にならなかったと思うのですが、冒頭があれだったので、気になるわけです。通学路でラブレター貰うようなクール美形、としてはちょっと苦しいだろう、と。
これらは全て、物語が積み重なっていない時、の話です。
物語が積み重なってくれば、積み重ねた物語というのは当然、説得力を持ち得ます。
ただし、物語が積み重なっていない時点てにおいては、演出と話の展開よりも、素材そのものの要素こそが、最大の説得力を発揮してしまう、という話。
ゆえに逆に、素材の要素に説得力があれば、多少の無茶な話も演出も通ってしまう。
というのが、実写作品の怖いところ。
その点では、かつて天道総司水嶋ヒロ)のマンガっぷりは凄かった。あれはまさしく、逸材でした。
今作では、主人公は割と適応しているとは思います。あそこまで突き抜けたから、という部分も含めて。むしろ歌星くんも、一緒に突き抜けてしまえば良かったとは思う。
一番わかりやすい例としては、まったく逆パターンですが、アンガールズ田中卓志演じる、男性教師。演出も物語も後付けでも、素材だけでとりあえず勝負できる好例。
例えばあの先生が通学路でラブレターを貰っているシーンが冒頭にあったら、「ああ、見た感じちょっとあれだけど、物凄く性格が良かったりするんだきっと。或いは何かの罠」ぐらいまで視聴者に想像させる事が出来る、というのが、素材の説得力。
そこに実際はどうなのか、という形を与えていくのが、物語の積み重ね。
演出としては、画面の流れぶったぎって急にアップになる女教師さんが気になりましたが、なんか事務所関係のオトナの事情を感じる。出演シーンでアップ何秒、とか上から言われているのではなかろうか、と邪推したくなるような、あそこだけ露骨に変なカメラワーク。いや、実際どうなのかは知りませんけど。
あとはもう少し話動かないと、何ともいえないなぁ。
一応、来週も頑張る予定。頑張れなかったら、そこまでの予定。