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『宇宙刑事ギャバン』感想7

第13話「危うし烈! 大逆転」
……なるほど、ダブルマンに色々なデザインがあるのは、“色々な星の宇宙人”という設定だったのですね。
ギャバン相手に苦戦の続くマクーは、そんなダブルマンの中から、ドン・ホラーに反抗的な為、牢に閉じこめていた者を選出。このまま処刑されるのを待つか、ギャバンを倒した手柄で無罪放免になるか、どちらかを選べ、と迫り、出撃するダブルマンであったが、ギャバンに撃退される。「この腰抜けめ!」と再び牢に入れられる所であったダブルマンだが、「儂とモンスターを合体させてくれ!」と提案。これを「画期的なアイデア」と評価したドン・ホラーにより、マクーは生体転送装置を研究する香月博士を誘拐・脅迫し、生体合体装置の開発を要求する。
……地球人の技術頼りなのか(笑)
つまり、『ザ・フライ』のあれで、最初から意図的に『ザ・フライ』しようという計画です。
博士が行方不明になった事を知り、現場を訪れる烈。警察の現場捜査中に平然と立っているのですが、あれか、いつも着ているそれは、ステルスジャンパーだったのかもしかして。
更に家族の元を訪れる烈であったが、そこへマクーの脅迫に屈した香月博士が帰宅。「マクーですか?!」と詰め寄る烈はちょっとおかしいというか、今回の烈は、随所でブレーキが外れ気味。
香月博士の態度を怪しんだ烈は、彼の子供との約束を盾に、博士の研究室へ侵入(鍵開け技能を披露)。普通に大迷惑な居座り作戦を決行する。
一方、ミミーと月子(2週前から登場の、ボイサーと面識があると主張する娘)は、香月博士の妻子のガードとして、テニスサークルに参加していた。そこへギャバンの目を博士の研究室から逸らす為、妻子をさらいに現れるマクー。
勿論、なんの役にも立たない二人
博士の妻子が攫われた事をギャバンに報告しに来たミミー、香月博士の前で鳥から人間に戻っているのですが、もう何でもありですか今回。
ギャバンとミミーが慌てて外へ出た隙に、生体合体装置でダブルマンとベムモンスターを合体させるハンターキラー。そして遂に、“ダブルマンの知能とモンスターの力を併せ持つ”(ナレーション談)ダブルモンスターが誕生する!
陽動に気付いて引き返した烈は、マクーの手から逃げ出した博士と家族を助けるが、その前にダブルモンスターが姿を現す。圧倒的なパワーで、烈を苦しめるダブルモンスター。
ここでのダブルモンスターの怪力アクション演出は非常に秀逸。爆発的なパワーと、翻弄される烈の苦戦ぶりがよく出ています。
特に、
車のドアを外して投げつける×2→烈を放り投げる→ドアの外れた車内に飛び込む羽目になる烈→反対側から脱出しようとするとドアを蹴り飛ばされる→烈ごと車をひっくり返す→引きずり出して再び投げ
は格好良かった。
電柱を破壊し、壁をぶち壊し、大暴れするダブルモンスターだったが、ギャバンダイナミックにより何とか撃退には成功する。しかし戦いは痛み分けといってよく、前途に大きな影を落とすのであった。
夕陽に向かって誓う烈、「どーんと来い、マクー!」 蒸着せよ、ギャバン


という事でサブタイトルの「大逆転」は、「マクーが宇宙刑事に大逆転」の「大逆転」でした。


第14話「愛と悲しみの別れ とどめの一撃!!」
ダブルモンスター出現の報に、わざわざバード星からギャバンの筋トレ指導に地球にやってくるコム長官。
富士山をバックに、いつものキラキラした服のまま、剣と盾を構えたコム長官がギャバンと戦闘訓練を行う場面は名シーン。
更に二人で戦闘記録を検証し、ダブルモンスターの弱点が、執拗に盾でガードする右胸にあるのではないか、と結論づける。「おそらくヤツの心臓は右胸にある!」…………いや、心臓だったら、弱点もへったくれもないような(笑)
……そういえば長官も長官だけに、昔は宇宙刑事だったのかもしかして……この人もつまり、バリバリの超武闘派なんだな、きっと。
あと基本的にギャバンは、盾持っている敵が苦手。
そんな二人の特訓を見ながら、
「このままパパやマリーンと一緒に帰りましょう、バード星へ」
とのたまうミミー。
まさかの職場放棄宣言
本当にやる気ないな、ミミーさんは!
さすがに烈と長官にたしなめられますが、もう、この娘、連れて帰れよ長官。
一方、ギャバンとの決着を望むダブルモンスターは、地球でギャバンの姿を探していた。
ここで人間態が出てくるのですが、なんと、いうか、何故か、というか、シルクハットに黒マントでステッキ持った奇術師ルック! そして演ずるは、潮健児*1
降臨したビッグゲストが牛の匂いに誘われて辿り着いたのは、犬にミルクをやっている月子さん。いつの間にやらアバロン乗馬クラブに入り込んでいる月子さんですが、このままセミレギュラー化なのかしら。正直、小次郎さん一人でも割と鬱陶しいんですが(笑) ミルクをやっていた犬が、月子登場回で烈が拾ってきた犬なのかどうかは、いまいち不明。そもそも、乗馬クラブでも犬飼ってますしね……。
牛の匂いと牛乳の匂いを混同するダブルモンスターも大概ですが、何故かそのまま、月子をナンパ(笑) 逃げ出す月子。120%危ない人なので、それはもう、仕方ない。
ギャバンが特訓しているに違いないと考えたダブルモンスターは、自身も魔空要塞で構成員相手に戦闘訓練。
「一暴れしたら腹が減った! 牛だ、牛が喰いたい!」
と、再び地球へ。
本当にダブルマンの知能残っているのか……?
というか、マクーも、ステーキぐらい基地で用意してやってください……。
牧場に入り込み、牛をたいらげるダブルモンスター。翌朝、この事件を知ってこれを見に行った烈が、綺麗にたいらげられた牛の骨と、モンスターの足跡を調べるシーンはちょっと演出がおかしい。牧場に骨がそのまま置いてあって、後ろを普通に牛が歩いている、というのはどうなのか(^^; 今回は面白いのに、ここだけ非常に残念なシーンでした。牧場ロケにこだわらずに、骨だけ空き地に転がしておいても良かったのに。
迫る決戦の時、遂に、ダブルモンスターから烈に果たし状が!
それを受け取った烈は、物凄く真剣な表情で、ミミーに「金を貸してくれ」と迫る。
宝石箱を持ち出すミミー。以前の回でマリーンも宝石を売って現金を作っていましたが、バード星の宝石は地球で売り捌くと一つ一千万円ぐらいになる模様。……大丈夫か、換金に行った先で、逮捕されないか、烈。
最後のお別れになるかもしれない、とミミーからの借金で乗馬クラブの子供達を多摩動物公園に連れて行く烈。同僚の男と、なぜか月子も同行。
変なドーパミンでも出ているのか、ジャンパーの下から札束を幾つも取り出した烈は、「俺は用があるんで、これで子供達にうまいものでも食わせてやってくれ」と月子に100万円を渡してジープに乗って去っていく。子供達が「烈さん、ありがとー!」と超手を振っているが、それはそうだ。
やりすぎて、微妙にいいシーンで無くなってしまいました。
ミミーに貰ったお守りを手に、ダブルモンスターとの決戦の場へ赴く烈。岸壁に立つ謎の奇術師(潮健児!)、そして蒸着するギャバン! とここは素直に格好いい所。で、てっきり一騎打ちかと思ったのですが、空気を読まないドン・ホラー魔空空間を発動。マクー戦闘機も出撃で、バトルはいつも通りな感じに。というか前回がイレギュラーで魔空空間無しだったので、その分、今回は定番バトル入れないといけなかったのでしょうが。
最後は回転切りからのギャバンダイナミックで、ギャバン大勝利。
しかし生体合体装置を手に入れたマクーは、ダブルモンスターを生産可能に。いよいよ戦いは激しく……の前に、借金返済の為に、働けギャバン! 早く返さないと、どんな書類に判子を捺すよう迫られるかわからないぞギャバン! 労働せよ、ギャバン

*1:地獄大使役などで有名な悪役俳優