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『電磁戦隊メガレンジャー』感想8

第15話「見やぶれ!天才高校のカラクリ」
安心と信頼の「洗脳○○」もの。
何の活動もしていないのに、電気代と電話代(怖いぞダイヤルアップ!)が異常にかかっているのはどういう事だ、と教頭先生に呼び出され、廃部宣告を受けるデジタル研究会。明日までに何らかの活動レポートをあげれば廃部は免れると約束を取り付けるが、頼みの綱の瞬が見つからない……久保田博士を通して、アイネットから圧力かけてもらえば何とかなりそうな気はしますが(笑)
そのころ瞬は、中学時代の友人からメールを受け取り、彼の通う超名門高校へと向かっていた。そこで出会う不審な教師、そして「何でもなかったんだ」と言う友。彼の所属するデジタル研究会を見学した瞬は、パソコンに向かってひたすら問題を解き続ける部員達に驚くが、その時、画面に奇妙なフクロウの画像を目にする。
実はこの学校のデジタル研究会には、ネジレジアの魔の手が伸びていたのであった。天才達を洗脳し、消滅兵器を作らせようと画策するネジレジア。
相変わらず迂遠な作戦ですが、予算も戦力もないので仕方ない。
それにしても、同じ天才なら、もっとプロフェッショナルな所を洗脳すればと思いますが、予算も戦力も(以下略)。
結局、同様に洗脳されたフリをした瞬が、兵器の設計図に手を加え、兵器は爆発。ネジレジアの作戦は失敗し、“天才キャラ”として、瞬のスペックだけがまた上がったのでありました。
ラスト、夜中に居残りしてレポートを作成しているデジタル研究会(有りなのか?)。昼間の騒動で疲れた瞬は途中で寝入ってしまい、その指がデリートキーに……! かかっているのに、画面では何故か、バックスペースで消えているプログラム。いっつ・めがれんマジック!
というわけで恐らく、研究会存続の為に久保田博士が何らかの手を回したと思われます。


第16話「激ヤバ! オレたち 死ぬのか?」
夕暮れの街の上空に現れ、謎の鱗粉をばらまくドクガネジレ。対峙したメガレンジャーにも鱗粉を浴びせると、ドクガネジレは飛び去っていく。何の問題もないかと思われたがその日の深夜、驚愕の事態が発覚する。鱗粉の正体は、浴びた人間が24時間後に必ず死に至る猛毒という事であった! 1万数千人の人々と共に毒に犯されたメガレンジャー。全く新しい毒物の為に解毒剤も存在せず、タイムリミットは夕方6時。果たしてメガレンジャーは、1万人以上の人々は、生き残る事が出来るのか。
ネジレジア、まさかの大規模バイオテロ決行
先週の省エネはこの為だった模様。
さっぱり記憶になかったのですが、シリーズ初お目見えの小林靖子がさすがうまくまとめて、なかなか面白かったです。
久保田博士から、混乱を防ぐ為に一般市民には伏せられている猛毒への感染(体のどこかに赤い蛾の痣が浮かび上がる)を知らされたメガレンジャー達。解毒剤の研究開発を急ぐアイネットを信じ、最後までメガレンジャーとして戦い抜こうとする耕一郎と千里だったが、瞬・健太・みくの3人は、「やり残した事はないのか?!」と、部室を飛び出していく。
そう、HDの処理、大事
夢だったCGの個展の真似事だけでもしようと自作のCGをプリントアウトする瞬、特上カルビ10人前を頼む健太、ひたすら買い物に走るみく。
部室に残った千里が愛用のカメラを手にとってファインダー越しに耕一郎を覗き、彼がパスケースを手に取っているのに気付いて手元をズームすると家族の写真で、その上に水滴がポタリ、というのはいいシーン。
勢いあまってウェディングドレスを買ったみく(幾ら持っていたのか)が、公園でゲリラ個展を開こうとしている瞬の所を訪れてもじもじしているシーンなども、秀逸。
その頃、腹いっぱい肉を詰め込んでいた健太は、顔見知りの小学生や、焼き肉屋の店長の手に、蛾の痣が浮かんでいる事に気付く。このままでは、何も知らぬまま、彼等に明日は無い……メガレンジャーである自分が、いちはやく諦めてしまってもいいのだろうか? 瞬とみくも同様の思いに至り、部室へと戻る3人。
5人が部室へ揃った時、再びドクガネジレが現れたという報が入る。ネジレ獣の体内にある筈の毒の抗体を得る為、ドクガネジレと戦い、その体の一部を手に入れる事に成功するメガレンジャー。タイムリミットが迫り、猛毒の影響が肉体に現れた事で変身不能になってしまうが、これ以上の毒の散布を防ぐ為にも、生身でドクガネジレの足止めをする。
毒の散布能力を強化しすぎた為か、或いはつい調子に乗っていたぶってしまったのか、生身の高校生5人にとどめをさせないドクガネジレ。そうこうしている内に、メガブラックが届けた細胞をもとに、解毒剤が完成。デジタンクで久保田と部下が駆けつけ、九死に一生を得たメガレンジャーは、ドクガネジレを撃破するのであった。
ラスト、「きっと明日咲くよ」とみくが部室に買ってきた鉢植えの花が、特に言及なく、咲いている映像だけ、さりげなくフレームに入る、という演出も秀逸。
メガレンジャー』は、学生ゆえのメンタル面の弱さ、に踏み込むとなかなか面白くなる、という手本のような話になりました。