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発掘

水曜日に、TOKYO-MXで放映していた、妙な海外ドラマが、割と面白かった。
『ボーンキッカーズ 考古学調査班』
物語の舞台はイギリス、主人公達は考古学の発掘チーム。
発掘物を分析しながら、そこに秘められた謎に挑む……というもの。
雰囲気としては、血なまぐさくない『CSI:科学捜査班』みたいな感じを想像していただけるといいかと(そもそも邦題が意識していますが)。
イギリスの小さな街で、建設現場から中世のコインが発見される。発掘を薦めていく内に浮かび上がったのは、そこでかつて戦闘があった事。しかも出土した武器や衣類の分析から、それはテンプル騎士団ムスリムの一派によるものだという推論が浮かび上がる。しかし何故、海を渡ったイギリスの地でテンプル騎士団ムスリムによる戦闘が起こったのか? 調査を進めていく内、現場から、不思議な木片が出土されて……。
尺の都合か歴史的用語の説明が少ない為、ある程度の知識か、わからなくてもいいかという割り切りは必要。
地味な考古学ミステリーかと思っていると、狂信的なキリスト教保守派の教祖が出てきた当たりから話の展開が怪しげになり、出土したのはもしかしたら聖遺物では、という大ネタがぶちこまれ、オカルトになるのかと思えばそこまでは振り切れず(しかし含みは持たせる)、あれよあれよという内にハイスピードで進行し、ラストはちょとしたアクションの末に全て燃やして御破算
最後はちょっと、やりすぎた感じはありましたが、中世から残る鳩小屋の地下に降りると、聖地から運び込んだ大量の十字架がずらりと並んでいる、という映像が格好良かったのでOK。
自分の身を護る為とはいえ、火をかけてしまう考古学の先生が酷すぎる、というのはありますが(笑)
大ネタを振りすぎたので、謎は謎のままにせざるを得なかったとはいえ、凄いオチ。
あと、狂信的教祖の部下である、狂信者のお兄さん達の、ロングコート+テンプル騎士団マーク入りシャツ+抜き身のロングソード、という装備が格好良かった。ロングコートに抜き身のロングソード、は微妙に菊地ワールド的な雰囲気もあり、これをまた、長身の向こうの人がやるというのが、いい。
物語としては展開の繋ぎが雑なのと色々と説明不足なのは気になりますが、多分、放映枠にあって結構カットしているのだと思うので、ある程度、仕方ない気もします。その分、展開がダレずにひたすらハイペースで進むので、いい面もあり。一話完結の形を取りつつ、引きネタもあり、次回も見てみる予定。
毎回、炎上(或いは爆発)ENDだったどうしよう、という危惧はちょっとありますが(笑)