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『電磁戦隊メガレンジャー』感想19

第35話「のりきれ! メガシルバー最大の危機」
月のアイネット基地で、定期検診を受けるメガレンジャー
その最中に、基地内部で早川と医者の話を立ち聞きしてしまった健太とみくは、裕作が重病に冒されながらも戦っていると勘違いする。地球に出現したカマキリネジラーとの戦いでも精細を欠くメガシルバーの姿に確信を深め、「残り少ない余生の友人に何をすればいいのか」のアンケートを取り出す始末。
複眼によって複数の動きを同時に捉える事でメガレンジャーを寄せ付けないカマキリネジラーは、一度はメガシルバーに撃退されたものの、過去の戦闘データからシルバーが2分30秒しか変身していられない事を発見、シルバー打倒の為の鎌を研ぎすます。
一方、更に空回りするとんちきコンビは、思いあまって裕作を研究室に閉じこめてしまう。
再び現れたカマキリネジラーと戦うメガレンジャーだが、やはり大苦戦。そこになんとか脱出したシルバーが駆けつけるが、カマキリネジラーの罠にはまり、変身解除と同時に爆発する時限爆弾鎌に捕らえられてしまう。クネクネに妨害されてメガレンジャーの助けも間に合わず、変身解除のリミット2:30と共に、空中で、大・爆・発!
哀れシルバー木っ端微塵、怒りに震えるメガレンジャーだが、カマキリネジラーの前に手も足も出ない。あわやというその時、粉々に吹き飛んだ筈のメガシルバーがオートスライダーで駆けつける!
なんとメガシルバーはスーツ着用のリミット時間の制限解除に成功、前回の戦いで精細を欠いたのは病気ではなく、調整の為にスーツのパワーを押さえていた為であった。復活したシルバーと、赤・桃の連携攻撃により、カマキリネジラーは爆死。メガレンジャー相手にはやたら強かったものの、巨大化後はメガボイジャーに鎌攻撃で2回ほどダメージを与えたのみで、さくっと一蹴、粉微塵。
以前から非常にいい加減であったシルバーのスーツ着用タイムですが、遂に設定ごと台無しになりました(笑) なお余談として、月で研究ばかりしている為か、早川はだいぶ前に、彼女にふられていた事が発覚。


第36話「はばたけ! 宇宙に舞う希望の翼」
アイネットの副長官に呼び出しをくらう久保田と早川。
これ以上、組織の承認を受けていない戦力を勝手に使う事は許されないと、ケイタイザーの提出と、メガシルバーの凍結を命令される。ひたすら平身低頭な久保田と、不満たらたらの早川。そこに早川を追いかけてきたメガレンジャーも加わり、シルバーが大事な戦力であるとする5人+1と、バックアップする組織がきちんと管理するべきだという副長官の間で揉めた末、5人が自分達もメガレンジャーを辞めると言い出すに至って、早川が自らケイタイザーを提出する事になる。
アイネットの頭の固い上層部の図、は序盤のギャラクシーメガ回にも見られたように実にテンプレートなのですが、最前線の現場は、柔軟すぎるという説はあり。この板挟みで更迭もされずに現場指揮を任され続ける久保田博士が、如何に余人に代え難い存在なのかが暗によくわかります(笑)
一方、ネジレジアではコンドルネジラーが地上に潜伏し、アイネット幹部の所在を一人掴んだ事をヒネラーに報告していた。
幹部の所在を一人掴んだ……って、アイネットの幹部は身分を隠しているのだろうか。
もしかしてアイネットの上層部は、それぞれ別に社会的立場があって、陰でボランティアで世界を防衛する組織を運営していたりするのでしょーか……? そうだとすると、その気になって、判断がテンプレートになるのもやむを得ない気はしてきます(笑)
「俺達の金で勝手にスーツ造りやがって!」
という怒りなら理解できる(笑)
ケイタイザーを素直に渡したかに見えた早川だったが、ホテルを出た所で久保田&5人と別れ、ケイタイザーを取り戻そうと副長官の下へと引き返す(どうやって取り戻すつもりだったのかは不明)。そこで、コンドルネジラーに襲われた副長官を助けるが、副長官の代わりにさらわれてしまう。
そういえば早川一人だけ、あまりに堂々とメガシルバーに変身するので、ネジレジアに顔バレしているのでありました。
厳密には、久保田辺りも隠している気配無いですが。
まあ久保田は滅多に地球に降りて来ないから問題は無いのでしょう。
早川を人質に、メガボイジャーの引き渡しを要求するコンドルネジラー。メガボイジャーはネジレジアと戦う為の欠かせない戦力だ、とそれを拒否する副長官だが、メガレンジャーはシルバーを助けようと副長官の制止を振り切り、ボイジャーメカで出撃する。そして何時の間にか、久保田とケイタイザーも姿を消していた……。
地上へ降り立ったメガボイジャーは、巨大化したコンドルネジラーに一方的になぶり者に。このままでは単なる“頭の悪い正義の味方”になってしまう所ですが、突然、反撃。どうするのかと思うとコンドルネジラーを羽交い締めにし、「メガボイジャーの自爆装置を入れたので、少しでも動くと、まとめてドカンだ」と逆に脅迫
身動き取れなくなってしまったコンドルネジラーをそのままに、一旦メガボイジャーを降りて早川を助けに赴くが、その前にユガンテとシボレナが立ちふさがる。シボレナの剣が早川に迫るその時、サイレンと共に駆けつけたのはデジタンクin久保田! デジタンクの攻撃を受け、大きく吹き飛ぶシボレナ。シボレナさんは多分、今までで最大のダメージを、久保田博士から受けました(笑)
デジタンクで特攻かけてきた久保田からケイタイザーを受け取り、早川はメガシルバーに変身。先日パワーアップしたばかりのダークユガンテ(仮名)、いきなり、シルバーに叩きのめされる(笑)
早川を救出したメガレンジャー、メガボイジャーの自爆装置は“はったり”で、怒りのコンドルネジラーとロボ戦に。空中を素早く飛び回るコンドルネジラーに決定打を与えられずに苦慮するが、そこへ早川が秘密裏に開発していた(しかし久保田にはバレていた)新型ロボが姿を見せる。
その名を、メガシルバー専用メカ・メガウィンガー!
単体でも充分な戦闘能力を持つメガウィンガーだが、その真価は、メガボイジャーの更なるパワーアップにあった。メガウィンガーのウィング部分が分離して、メガボイジャーと合体! これによりメガボイジャーは大気圏内でも飛行による高速機動が可能になる!!
高速で飛翔するコンドルネジラーだったが、更なる機動力を得たメガボイジャーの、空中攻撃・ウィンガースパルタンにより、爆散。
なんという、過剰戦力
劇中でも突っ込まれますが、まあ、勝手にこんなメカを開発してしまうような人は、何か鈴をつけなければ組織としては確かに怖くて雇えません(笑) というわけで最後に、一周回って上層部が正しかった事が証明された気がしないでもない。
終盤へ向けて、メガレンジャー5人−久保田−早川、の関係性がまとまった、という点では重要な回。この後の展開を考えると、ラスト、2台のロボを背景に、5人とシルバーがやんやしていて、デジタンクの横で久保田が電話でどこかに謝っている、というシーン及びカットは非常にいい絵。