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藤岡ヒロシ、探険隊、『蒼天の白き神の座』へ挑む

ストイックな造りと出来の良さ、そして激渋の高難度で、PS史上に名作と名高いという登山シミュレーション蒼天の白き神の座(PANDORA BOX)を買ってしまいました。
きっかけは、Twitterで熱烈に紹介していた人の呟きなのですが、その後、検索して色々読んだら面白そうだったのでつい。

プレイヤーは登山隊の隊長として、7000〜8000m級の峰々がそびえ立つ、カムコルス山脈(ヒマラヤ山脈がモチーフ)の制覇を目指します。世界最高峰であるK−0峰を要するこの山脈は、長きに渡り鎖国状態にあったウルムンド共和国の中央に位置していたため、全世界のアルピニストにとって、未踏の領域でした。1997年、国家の王制から共和制への以降により国際社会に復帰したウルムンドの大地は外国人に門戸を開き、遂に今、その聖域へ挑む機会が訪れます――いざ、蒼天の白き神の座へ、たとえそれが、主に挑む事になろうとも。
ゲームの基本的な流れは、 〔新規隊員の募集を含めた登山隊の編成(隊員は登山経験によって成長していくが、ある程度の年齢に達すると引退する)→挑戦する山・ベースキャンプの位置による目標ルート選定→登山時期の決定(冬場だと難易度が上昇)→登山装備の事前準備→いざ登山へ!〕 となります。登山は年1回という事になっており、登山時期・成功・失敗に関わらず、1回行うと次年度に進みます。
ベースキャンプ(以下:BC)は標高4000m程度の位置に設営され登山隊の要となる基地で、装備を集積している他、各部隊との連絡などを執り行います。このBCを最初にどこに設営するかにより、“北斜面側”や“南斜面側”など、基本的な作戦が決定します(つまり同じ山でも、BC設営場所が違えば、別のマップのようになる)。いざ登山が開始されると、作戦モードへ。BCを基点に状況と目的に応じた隊を編成して、まずは登山ルートを探索。それを確保し、適当な所で中継基地となるキャンプを設営。そこから更に上へのルートを探索……と繰り返して、頂上を目指します。
とはいえ、舞台は標高5000m以上の高峰。雪崩や滑落、高度障害(酸素不足などにより、自由に行動できなく状態)などが、次々と隊員に襲いかかり、一筋縄ではいきません。様々なアクシデントを乗り越え、登山隊を一歩一歩、高みへと進めていく事になります。
いざ、カムコルスの山々へ!
登山隊の名称は自由に変更可能という事で、「藤岡ヒロシ、探検隊」、隊長の名前は藤岡弘、に決定。隊長の名前は本当は「藤岡ヒロシ、」にしたかったのですが、3文字しか入らなかったので、「、」を優先する。「、」大事です「、」。
募集で集まる隊員が基本的に日本人(日本の登山隊という設定なので)という事もあってか、漢字入力は割と豊富。その代わり、姓名で3+3文字しか入力できない為、カタカナ名前は都合よくいきません。募集で外国人隊員が出てくる事もありますが、この場合は基本、半角英字名前。
そんなわけで6月(一番登りやすい時期だとチュートリアルと説明書で強調)、標高7128mのマヌーツェ(まずはここからとチュートリアルと説明書で強調)へ、藤岡ヒロシ、探検隊、登山スタート。いざ、まだ見ぬ頂へ!
とにかくまあ、全てが未知なので、やってみない事には始まりません。
説明書と首っ引きで、募集前の初期から居るエース隊員率いる第1部隊で、ルート探索。標高5500mほどまではホイホイと進み、テントを張るのに良さそうな場所も発見。
二日目、BCで隊員1名が、いきなり体調不良に陥る。
まだ何もしていないのだが。
ダウンした隊員を隔離し、テント設営部隊を発進。
特にトラブルもなく辿り着き、テントを設営。第1中継基地が無事に完成し、後続部隊で装備を運搬しようとした所、登山隊は昼過ぎまでしか働かない事、発覚……!
夕方17:00ぐらいまでは活動するものだと思って考えていたのですが、13:00頃にはキャンプ出発を拒否、14:00ぐらいになると、行動途中で引き返そうとします。
甘かった! 山はシビアだった!
朝は6:00ぐらいから活動しますが、引き際が超速いです(一応、無理矢理に行動させる事は可能だが、隊員のテンションが下がって動きが鈍くなる)。
まずはこの基本タイムスケジュールを頭に入れないとダメらしい……というか超危険だと後に知る事に。
さてそういう多少のトラブルはあったものの、序盤は割と順調。第1キャンプから更にルート探索の手を伸ばし、5日目には先遣隊が高度6000までのルートを確保します。
事前に噂は色々と聞いていたけど、思ったよりさくさく登れる……? と思った所が落とし穴、ルート工作に出発していた第1部隊が、道を見失って、迷走。移動不能になってしまいます。
そして次々と襲いかかる、滑落、高度障害、凍傷
なにこの、溺れる犬を叩くような展開。
日が沈み、テント無しでのビバークにより、削られる体力……!
急速に悪化していく高度障害と凍傷。
そして遂に、連絡を絶つ――。
翌朝、第2部隊が捜索に出発。必死の捜索の末に何とか第1部隊と合流を果たすが、時すでに遅し……
作戦6日目にして、隊員二人、死亡(^^;
捜索に時間を食った為、早急にキャンプに帰還しなくては、今度は第2部隊が危ない。出来れば隊員の亡骸を回収したい所であったが、遺体にも重量設定があるため、遺体と一緒では移動もままならない。やむを得ず、遺体をその場に放置、持っていた食料も捨て去り、限界まで重量を絞ったところで身動きの取れない重傷の隊員を引きずって帰路につくが、またも日が暮れてビバークする事に。
……さっき食料、全部捨てました。
一夜の空腹に耐え、なんとか最寄りのキャンプまで帰還する第二部隊。しかしそこで、第1部隊最後の生き残り隊員も力尽きる。
3名の隊員の死亡を受け、登山隊長は撤退を決意。いや無理、基本計画から立て直さないと無理。遺体と共に第二部隊をBCへ。さてここで問題は、二次遭難覚悟で、二人の遺体を回収に向かうか、という事。
悩んだのですが、BCに辿り着いた遺体が日本へ送られました、とコメントが出るのを見て、やはり捨て置くのは忍びないと、二人の亡骸の回収を決意。6名編成による遺体回収部隊をBCから出発させ、第1キャンプから更に先、死亡地点へと向かわせ遺体を回収……した時点で夕方になっていて、不吉な予感がと思う間もなく
回収部隊、遭難(笑)
途中で気付いたのですが、最初に第1部隊が遭難し命を落とした辺りの地形が、ガレ場という歩行困難地帯になっており隊の移動スピードが落ちる為、遭難もその関係だった模様。まさに鬼門……!
既に夕暮れを過ぎて捜索部隊も出せず、ビバークする第二部隊からは、凍傷と高度障害が続出。
あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!
2人の遺体を回収しに行ったら、8人の遺体に増える予感
何を言っているかわからねーと思うが、シビアとかストイックとかそんなチャチな表現じゃすまない、『蒼天の白き神の座』の恐ろしさの片鱗を味わったぜ……!
翌日なんとか、急遽編成した捜索部隊が、遭難部隊を発見。這々の体でキャンプに戻る。BCから追加の部隊を派遣して遺体を収容し、テントを片付けて、探検隊、初のマヌーツェ挑戦は14日で撤退。
すみません、山、舐めてました
聞きしに勝る恐ろしさ、これが『蒼天の白き神の座』か……!
とりあえずまあ、トライアンドエラーを繰り返さないと、部隊の移動スピードも読めないとか、やってみないと各種作業時間がわからないとかあるので、基本、何度か繰り返してプレーヤーが習熟&自然と隊員の能力が成長して、というゲーム構造ではあるのですが、見事に轟沈の初プレイとなりました(笑)
操作性とか少々気になるのですが、これは、面白いかもしれない。
年内に、マヌーツェ(難易度:低……ってヘルプウィンドウに書いてある)登頂できれば良いなぁ、ぐらいの感じで頑張りたいと思います。